【スポーツ】21年の女子ゴルフ開幕 セキ・ユウティンに注目!昨年新人戦Vで勢い

 今年の女子ゴルフツアーがいよいよ3月のダイキンオーキッドレディース(4~7日、沖縄・琉球GC)で開幕する。コロナ渦の中、主催者は1日1000人を上限に有観客での開催を決定。より一層の盛り上がりが期待される状況となった。今年も渋野日向子、原英莉花、笹生優花、古江彩佳ら強豪選手がツアーをけん引すると見られるが、新風を吹き込む代表格として、日本生まれの中国人プロ、セキ・ユウティン(22)=ミツウロコグループホールディングス=に注目したい。

 元中国ツアー賞金女王の実力を持つセキは昨年の日本ツアープロテストに合格し、12月の新人戦では見事優勝を果たした。愛くるしいビジュアルで人気が先行した部分もあったが、ここへきて実力も伴う選手へと成長している。

 得意なクラブは8、9番アイアンでグリーンを狙うショットの精度は高い。課題はドライバーの飛距離だったが、ここ数年、地面反力打法に挑戦するなど地道な努力を続け、平均240ヤードプラスαの飛距離を手に入れた。その成果が表れたのが、新人戦Vだった。

 今年のシーズン開幕へ向けては新春早々から沖縄で強化合宿を行ってきた。例年は中国に行くが、コロナ渦で昨年から沖縄を拠点にしている。父の石越東さんによると、今年の合宿では食事とトレーニングによる体作りに取り中心に取り組んだ。昨年に比べ最大10キロの減量、新たに取り入れたヨガで柔軟性を高め、可動域が大幅にアップ。飛距離を落とさずに4日間戦える体を手に入れたという。

 「コーチもつけて徹底したトレーニングを行ったので、去年に比べるとかなり痩せました。でも、可動域が広がったので、ドライバーの飛距離は落ちていません。大体240ヤード前後です。練習ラウンドでも好結果が出ているので、開幕が楽しみです」(石越東さん)

 開幕戦の会場となる琉球GCはコーライ芝のグリーン、フェアウエーに混在するティフトン芝が難度を高める。セキは17年に一度出場経験があり、その時は予選を突破して50位タイにだった。4年前に比べてメンタル面を含めた総合力が上がり、試合経験も積んだ今年は前回成績を大きく上回るどころか、新人戦Vの勢いに乗って、一気に日本のレギュラーツアー初優勝までもが目標となる。

 「今年はレギュラーツアー初優勝が目標ですが、そんなに簡単じゃないと思います。だから出る試合は上位を目指して頑張って、その結果優勝できたら最高ですね」。大会2日目の5日は23歳のバースデー。思い入れのある開幕戦で衝撃のロケットスタートを切る。

 ◆セキ・ユウティン 1998年3月5日、福井県生まれ。7歳でゴルフを始める。中国ツアー賞金女王の実績を引っ提げて17年から単年登録で日本ツアーに参戦。19年ステップアップツアー日医工優勝。昨年プロテスト合格。妹・ユウリもプロ。趣味はカラオケ。身長171センチ。血液型O。

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