【野球】「弱肉強食」の4文字熟語に込めた巨人・原監督の本当の思いとは…

 巨人の1軍は宮崎から沖縄に場所を移し、2次キャンプを張っている。宮崎キャンプは主将の岡本和を中心とした若手主体のメンバーだった。南国の地で原辰徳監督が度々、口にした4文字熟語がある。

 「弱、肉、強、食!」。若手選手にとって今回の宮崎は、沖縄2次キャンプ行きの切符がかかったアピールの場でもあった。食うか食われるか-。主力に代わって定位置取りを目指す若手選手にハッパをかける意味合いで指揮官が、4文字熟語を頻繁に口にした。

 宮崎キャンプを打ち上げた際、原監督は、こう語っていた。「当たり前のことで、誰しもが、レギュラーポジションを狙う、そういう人たちが集まっているわけですから。そこにわれわれが、目を光らせるというのは、非常に重要なことだと思います」。

 期待の若手が、続々と那覇の1軍切符をつかみ取った。“身長2メートル2センチ”の話題の高卒新人、ドラフト5位・秋広優人内野手(二松学舎大付)。そして宮崎から沖縄入り後に育成から支配下選手契約が発表された、八百板卓丸外野手。指揮官の狙い通り、若武者たちが頭角を現した。

 ただ指揮官の「弱、肉、強、食!」の猛ゲキは、若手選手たちに対するものだけではない。ベテランや主力に対しても同じメッセージが込められていると思う。指揮官は、年齢や実績に配慮はしたとしても遠慮はしないだろう。若手に刺激を受けた選手たちの奮起に期待しているわけだ。

 宮崎キャンプ組の中から選抜されたメンバーが、16日から那覇で主力組のS班と合流した。「今度はかなり競争という意識の中、チームをしっかりと作り上げていきたいと思います」と原監督。ナインに激しい競争を求める構えだ。リーグ3連覇に向け、強靱(きょうじん)なチームに仕上げる、という将の強い覚悟を感じた。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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