【野球】193センチ右腕の天理・達は今も成長中!センバツで150キロ到達狙う

 1月29日に今春のセンバツ(3月19日開幕)に出場する32校を決める選考委員会が行われ、奈良の強豪・天理が近畿のラスト1枠をもぎ取った。

 昨秋は奈良大会で優勝。しかし、出場校選考の重要な資料となる近畿大会は、準々決勝で大阪桐蔭にコールド負け。センバツ出場が当確となる4強入りを逃した。近畿の残り2枠を争う8強には神戸国際大付、龍谷大平安、智弁和歌山の強豪がそろったが、県大会決勝で昨秋近畿大会V・智弁学園を下していたことなどが評価された。

 今年の天理と言えば、やはりエース・達孝太投手(2年)に期待がかかる。193センチという長身から投げ込まれる球はキレが抜群で、最速146キロだという直球は、角度があるためかスピード以上のものを感じさせる。

 小さい頃から、飛び抜けて大きかったという達。幼稚園卒業の時点で130センチ、小学校卒業の時点ではすでに177センチにまで成長。身長が伸びる秘策を聞いてみたが、「特に何もしていない。牛乳を飲むとかも気にしていなかった」という。「でも、親からはとにかくよく寝る子だったと言われます」と睡眠だけは人並み以上にとっていたそうだ。

 2019年ドラフト1位で星稜からヤクルトに入団した奥川も、小さい頃からとにかく寝ていたと語っていた。何かをするよりも、睡眠をとることが一番成長につながるのかもしれない。

 さらに、達は身長だけではなく、体重も大幅に増加している。1年時は細身でスラッとした印象だったが、最近は下半身を中心に目に見えて分かるほどガッチリした。

 要因は、自粛期間中に始めた「毎日2・5キロの白米摂取」。始めた頃は「だいぶキツかった」そうだが、今では「胃袋が成長したのか、食べてないとおなかがすくようになった」という。その効果もあり、昨秋からだけでも84キロから88キロの増量に成功した。

 体重が増えたことで「下半身が安定して、前より力を入れなくても球が走るようになった」と早くも変化を感じている。

 目標は、聖地での150キロ到達だ。「もちろん、日本一がチームの目標なので、そこに向かって練習していきます。その中で(個人的には)春先に150が出ればベストです」。昨夏の甲子園交流試合で“奈良のダルビッシュ”と呼ばれた男が、この春、再び甲子園のマウンドで成長した姿を見せる。(デイリースポーツ・永井優花)

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