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【スポーツ】女子ゴルフ 賞金女王に一番近いのは?プロコーチの大西翔太氏が占う!

原英莉花
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 女子ゴルフの2020-21年シーズンは3月のダイキンオーキッドレディース(4~7日、沖縄県・琉球GC)でいよいよ後半戦の開幕を迎える。注目は2年で1シーズンという初のスパンで賞金女王の座を射止めるのは誰か。昨年の賞金ランクでは(1)笹生優花(2)古江彩佳(3)原英莉花(4)小祝さくら(5)渡辺彩香の順だったが、今年も上位陣は動かないのか、はたまた新たな主役が飛び出すのか。本紙木曜日付け「ゴルスペ」で「女子プロここがすごい!!」を連載中の人気プロコーチ大西翔太氏の見解を聞いた。

 -賞金女王レースも前半戦を終えて、第3コーナーに差し掛かります。ズバリ、マネークイーンの本命に推すのは誰でしょうか。

 大西「私は原英莉花プロだと思います。その理由はやはり飛距離ですね。去年の中盤からティーショットをフェードに絞っていますが、フェードで平均250ヤードを超えてくるのは、とんでもない武器です。女子ツアーもコースの距離がどんどん長くなる傾向にありますから、逆に飛距離が出ないと戦えない時代になってきています。昨年はミドルパットが上達してグリーン上での安定感が出てきていますし、メジャー2連勝中(昨年日本女子オープン↓リコーカップ)が示すように、狙った試合に合わせてくるコンディショニングもうまいです。今年も優勝争いの常連になるでしょうし、特にコースが長くて難しいメジャーでは間違いなく優勝争いに絡んでくるはずです」

 -原プロが本命となると、対抗には誰を指名しますか。

 「昨年賞金ランク1位の笹生プロですね。原プロをも上回る、あのビッグドライブが魅力です。飛距離だけでなく、アプローチもうまい。去年のニトリレディースで優勝争いの重圧の中、チップインバーディーを奪ったのを覚えておられる方も多いかと思いますが、引き出しも多いし、距離感が素晴らしいです。去年の後半は少し調子を落としていましたが、このオフに相当バージョンアップしているはずですから、大いに期待できると思います」

 -原、笹生両プロとも抜群の飛距離を持っていますが、原を本命、笹生を対抗に分けた理由を聞かせてください。

 「2人とも飛びますが、違いはドライバーショットの微妙な精度の違いです。原プロは飛んで曲がらないのですが、笹生プロは曲がることがあります。それが勝負どころでの1打の差につながることもあるので、原プロを本命に推しました」

 -女子ツアーもパワーゲームの時代です。この原、笹生両プロが本命、対抗となるのはうなずけるものがあります。では、この2人を脅かす、あるいは超えていくポテンシャルがある選手は誰になりますか。

 「パワーでは前の2人に及びませんが、安定感という点で古江プロですね。スイングはお手本のようにきれいで、すごく効率よく芯に当てていますので、小柄な割には飛距離が出ますし、ほとんど曲がりません。省エネスイングなので体力の消耗が少なく、4日間大会でも最後まで息切れすることもありません。メンタルの強さも光ります。私のイメージの中の古江プロはショットの精度が高く、マネジメントもしっかりしているので、コースの常に簡単なところから打っている感じがします」

 -古江プロに続くのは誰になりますか。

 「小祝さくらプロでしょう。ショットの精度がかなり上がっていますし、グリーン上のフィーリングさえつかめば、間違いなく上位にくる選手です。フラットなメンタルも実戦向きです。安定感という点では古江プロにも引けを取りません」

 -渋野日向子、鈴木愛の2人はどんな位置付けになりますか。

 「昨年の賞金レースでは出遅れてしまったので、今回は本命に推しませんでしたが、実力者であることは間違いありません。去年の渋野プロは前半戦こそ調子が上がらなかったのですが、試合数が少なかったり、慣れない海外遠征に挑戦したりしたことも要因だったと思います。それでも後半戦は徐々に成績を上げて、最後はリコーカップで3位、全米女子オープンでも3日目までトップの活躍を見せました。その間、自分のゴルフを見つめ直す時間もあったと聞いていますし、今年は“シブコチャージ”が再スタートする予感がします」

 -一昨年の賞金女王の鈴木プロについてはどう見ていますか。

 「鈴木プロはなんといってもパッティングです。去年はショットは問題なかったのに、大事なところでパットが入りませんでした。今年はそのあたりを入念に調整してくるはずですから、一昨年のような連戦連勝も十分にあるのではないかと思います」

 -ダークホース的なプロはいますか。

 「西村優菜プロですね。西村プロは上背は高くないのですが、飛距離も出ますし、アプローチ、パットも上手です。コースマネジメントはナショナルチームで学んだこともあり、スキがありません。試合では気がつけば上位に上がってきている印象があります。古江プロと似た感じがありますね。今年も気がついたら優勝争いに顔を出していたというようなことが頻繁にありそうです」

 -最後に今年ブレークしそうなプロは誰でしょうか。

 「去年賞金ランク30位に躍進した金沢志奈プロに注目しています。もともとパットがうまく、実力はすごくある選手なのですが、一昨年までは心が優しいせいか、譲っちゃうような感じがありました。それが昨年は最終戦のツアー選手権リコーカップへの出場も果たし、大きな自信をつけました。今年はひと花咲かせそうなムードがあります」

 コロナ渦で11都道府県に緊急事態宣言が発令されており、開幕戦の開催には不透明な部分もあるが、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)はじめ関係者は開催を前提に準備を進めている。無事開幕を迎えられることを祈りつつ、女子プロたちの活躍を楽しみに待ちたい。

 ※大西コーチのマネークイーンレース予想

◎原 英莉花

◯笹生 優花

▲古江 彩佳

△小祝さくら

△渋野日向子

△鈴木  愛

 西村 優菜

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