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【野球】阪神に移籍の山本が運ぶ新風 井端イズムと規定打席・定位置へのこだわり

 阪神は11月30日、今季まで巨人に在籍した山本泰寛内野手(27)を金銭トレードで獲得したことを正式発表。チーム内で手薄になっている右打ちの内野手で二塁、三塁、遊撃のポジションを守れることから守備力強化へ向けた補強が決定した。

 巨人担当をしていた18年。東京ドームでの練習開始約1時間前、山本が井端コーチ(当時1軍内野守備走塁担当)と走塁、守備練習を行う姿が日常的で、グラウンドではお決まりの光景だった。

 身ぶり手ぶりを交え、指導にも熱が増していく“井端塾”。走塁や守備の細かなポイントを話し合い、山本が真剣な表情で耳を傾ける。全体練習前にも関わらず、多くの汗を流している姿が印象に強く残った。18年にはグラブを井端氏が現役時代に使用していたモデルをベースに製作するほど。“井端イズム”が継承されている。

 近年のオフは母校・慶応のグラウンドでいまや、不動の4番打者に成長した岡本らと自主トレを行ってきた山本。後輩にも自ら聞きに行くなど、レベルアップのためには、と自ら積極的に動くような研究熱心な選手だ。

 18年の秋、3度目の監督に就任したばかりの頃の原監督が「山本君は良い選手だからね。(レギュラーに)入ってきてほしい」と挙げるほど期待値の高い選手でもあった。

 常々、山本が真っすぐな目で言い続けてきた言葉がある。「1年間1軍でやって、規定打席に到達してレギュラーを獲りたい」-。19年にはキャリアハイ92試合に出場したが、確固たる定位置は築けなかった。今季は1試合も1軍に出場ができなかっただけに、来季に視線を向けて燃えているに違いない。

 今季、2年連続でリーグワースト失策数となった阪神に加入する。ユーティリティープレーヤーでもあり、井端氏直伝の守備力にも期待がかかるが「規定打席到達、レギュラー」への思いは本人も強いだろう。

 「来年からも伝統ある球団でプレーできることを楽しみにしていますし、ジャイアンツで学んだことをさらにレベルアップして、タイガースに貢献できるよう、精いっぱい頑張ります」。山本は巨人を通じて心機一転、阪神でプレーする覚悟を口にした。

 阪神-巨人の異例のトレードで移籍が決まった山本が、タイガースに新しい風を吹き込んでいく。(デイリースポーツ・関谷文哉)

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