【野球】巨人“ぶっちぎり”なら日本Sは?元戦略コーチ橋上氏は「十分、勝つ可能性」

 セ・リーグは巨人を追いかける球団がなく、セ2連覇は、ほぼ当確の様相を呈してきた。昨年、日本シリーズではソフトバンクに4連敗し、原監督は今季、打倒パを目標に掲げてきた。シーズン圧倒的強さで勝ち続ける巨人が日本一を成し遂げることができるか-。現役、コーチ、時代とセ・リーグとパ・リーグの野球を経験している元巨人・戦略コーチの橋上秀樹氏(現・BCリーグ新潟・総合コーチ)に聞いてみた。

 ぶっちぎりに制したシーズンこそ危ういデータがある。過去には1990年、巨人は2位の広島に22ゲーム差をつけ、他球団を圧倒。当時のセリーグ優勝最短記録でぶっちぎりの優勝を果たした。しかし、日本シリーズでは西武に全試合完敗で4連敗を喫した。12年に巨人が日本一になって以来、7年連続でパ・リーグが日本一。近年もセとパの実力差がうたわれているが、橋上氏は言う。「今年はパ・リーグの試合を見ていて若干、落ちてきているようにも思います。エース級の投手力が苦しんでいますよね。年々、セとパのレベルの差は縮まってきていると思いますので十分、勝つ可能性があると思いますよ」と日本一の可能性は十分あるとみている。

 楽天のヘッドコーチの経験のある橋上氏は当時、田中将や、日本ハム・ダルビッシュ、ソフトバンク・斉藤和己ら、防御率1点台が当たり前の球界を代表する投手がリーグ全体のレベルを押し上げていたという。しかし今季はエース級が苦心しているのは確かだ。則本昂、千賀といった絶対的エースクラスが例年通りの活躍ができていない。それが全体のレベルを押し下げ、セとパの差は少なくなっている。そこに巨人にも十分チャンスがあるということか。

 原監督は常々セ・リーグの指名打者制導入を唱えているが、では日本シリーズで、DHをどう有効活用すべきか。橋上氏は「打線というよりも今年の巨人はバッテリーを含めた守り勝つチームですよね。大城は捕手で使うべきだと思いますし、守り勝つ野球ができなければ、ほろこびがでる可能性もある」。打線のつながりはあるものの、投手力、守備力重視の布陣が8年ぶりの日本一奪回の鍵を握ると見ている。

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