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【野球】心を打たれた巨人・メルセデスの姿 礼儀正しい愛されキャラ

 巨人・メルセデスが7日の阪神戦で、左肘のコンディション不良から復活勝利を飾った。涙で戦列を離れた左腕がローテ投手として帰ってきた。

 8月19日の阪神戦、投球前から左肘に張りがあった左腕は二回を投げ終えたベンチで泣いた。この回の自分の打席で代打を告げられると、悔しさのあまり大粒の涙を流した。そんな姿に宮本和知投手チーフコーチも「もらい泣き」してしまった真相は…。

 「勝負師っていうのはうれし涙はいいけど、悔し涙は隠さなきゃいけない」と原監督は言う。私情を捨て「実力至上主義」を貫いているからこそ監督、コーチが1、2軍の入れ替えをためらいなく行える。その思いは宮本コーチも同じだが、メルセデスの悔し涙を見て「もらい泣き」してしまうことは異例のことだ。

 巨人軍のコーチになり、試合中、勝利へのプランを立てることのみに全力を尽くす。ただ、メルセデスの常日頃の人柄を知っているからこそ、感情を押さえきれなかったようだ。

 「CC(メルセデス)って、先輩、後輩をすごく大事にするんですよ。日本語で『アリガトウゴザイマス』、『イタダキマス』『ゴチソウサマデス』『オネガイシマス』とかね礼儀正しく言うんですよ。ドミニカにそんな礼儀があるのかって言うくらい。かわいいよね」。

 メルセデスの出身地はドミニカ共和国。温暖な気候の国からジャパニーズドリームを夢見て、育成で巨人に入団。必死になって結果を出し、18年のシーズン途中で支配下を勝ち取り現在に至る。日本のしきたり、風習を見よう見まねで身につけようと練習し、チームに溶け込もうとする姿は心打たれるようだ。異国の地、家族を残し、単身生活。苦労人だからこそもらい泣きしてしまうのも分かる気がする。

 4勝目を飾った13日のヤクルト戦、六回1死一、二塁のピンチで降板後、2番手鍵谷の投球をベンチの最前列で身を乗り出し、必死に応援する姿があった。鍵谷には「感謝しています」と頭を下げたメルセデス。同世代の日本人の26歳以上に礼儀正しきドミニカンは厳しい首脳陣からも愛されるキャラなのだ。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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