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【スポーツ】女子ゴルフ“笹生・西郷世代”は黄金、ミレニアム世代を超えられるか?

 次から次へと有望な若手プロが飛び出す女子ゴルフ界。今季は昨年のプロテストに合格したばかりの19歳、笹生優花、18歳の西郷真央が大活躍している。2人とも2001年度に生まれた“新世紀世代”の旗頭で、ジャンボ尾崎の門下生。早くも98年度生まれの黄金世代、00年度生まれのミレニアム世代を追い越す勢いだ。

 笹生は日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれたハーフプロで、ショット、アプローチ、パットとも完成の域に入っているが、中でも平均で260ヤードのドライバーショットは最大の武器。今季開幕戦のアース・モンダミンカップで5位に入ると、2戦目のNEC軽井沢72で早くも初優勝を達成。勢いは止まらず、3戦目のニトリレディースも制した。10代での2試合連続優勝は宮里藍、畑岡奈紗に次ぐ快挙だった。

 本紙「ゴルスペ」で「女子プロ、ここがすごい!」を連載中のプロコーチ、大西翔太氏は笹生の強さの秘密をこう分析する。

 「ケタ違いの飛距離を生み出す原動力は強じんな下半身の筋力と柔軟性です。ジュニア時代から体に重りをつけて負荷をかけた状態で1日2時間のランニング、1日2000回のスクワットを続けてきたそうですが、そのたまものでしょう。こういう地道で苦しい努力は子供にとってはつらいものですが、それを継続できる精神力も並大抵のものではありません。加えてアプローチ、パットにもスキがなく、今後もコンスタントに上位に入っていくでしょう。賞金女王は夢でも何でもなく、すごく現実的なものだと思います」

 一方、西郷は昨年の日本女子アマを制し、プロテストも一発合格。今季は開幕戦、2戦目ともに5位に入った。師匠のジャンボからは「せごどん」の愛称で呼ばれている。前出の大西氏は西郷の長所を「どこからでもピンを狙ってくるアイアンショットとそれを支えるメンタルの強さ」だと分析している。

 「西郷の持ち味は強いハートで放つ切れ味鋭いアイアンショットです。本人も『アイアンが大好きで、ほぼほぼ狙ったところにいきます』と話している通りで、ピンが難しい位置に立っていても果敢に狙っていき、しっかりとグリーンのいいところに乗せていきます。その精度は高く、開幕からの快進撃の原動力になっています」

 では、18歳にしてこれほどまでにメンタルが強い理由は何なのか。大西氏は「それはボールが曲がらないスイングにあります。目を引くのは、構えた時に肩と腕でできる三角形がスイング中まったく崩れないという点です。この三角形をキープしたままにすれば、常に体の正面にグリップがありますから、体とグリップの距離が変わりません。そうするとインパクト時のクラブヘッドの入射角が一定になります。余計なバックスピン、サイドスピンが入らないので、方向性だけでなく球の高さ、縦の飛距離にもバラつきがなくなります」。

 早くも今季の賞金ランクトップに立った笹生、そして笹生を追う西郷。台頭する“新世紀世代”が女子ゴルフ界を一層盛り上げてくれそうだ。

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