【野球】阪神 打撃好調梅野の変化 巨人3連戦でもキーマンに

 阪神が真夏の9連戦に臨む。直近2カード(ヤクルト、DeNA)は2勝3敗1分けと苦しみ4位に転落したが、勝率5割は死守。4日から5ゲーム差で追う首位・巨人と甲子園で3連戦を戦う。

 チームの得点源はサンズ、大山、ボーアのクリーンアップ。14勝8敗2分けの7月は3人で20本塁打、55打点を記録し、チーム月間得点の約半数をたたき出した。「SOB砲」に加えてキーマンとなるのが、3人の後ろに控える梅野だ。シーズン当初は原口、坂本と併用が続いたが、開幕9試合からスタメン固定されると、チームは上昇気流に乗った。

 プロ7年目の今季は打撃が絶好調。ここまでリーグ4位の打率・336、3本塁打、14打点。打席の粘り腰が光り、出塁率・427はリーグ4位にランクインする。ポイントゲッターとしてだけでなく、チャンスメーカーの働きも見逃せない。

 データを見ても変化は明らかだ。昨季は右方向への安打は18%だったが、今季は28%と広角に打ち分ける。種別ではツーシーム、カットボール、チェンジアップなど変化球への対応力が向上。外角打率も19年の・211から、今季は・434と劇的に改善された(データは共同通信デジタル「TSUBASA」)。前カードDeNA3連戦では3試合連続打点を記録するなど勝負強さも際立っている。

 2年連続ゴールデングラブ賞に輝く守備は今季も鉄壁だ。盗塁阻止率・615はリーグ断トツ1位を誇り、「どんな状況でも投手を助けたい。当たり前に見えるかもしれないけど自分では必死にしてるつもり」と話すように、ワンバウンドも体を張って止めている。

 巨人3連戦はガルシア、藤浪、高橋が先発予定。巨人打線は坂本、丸、岡本、ウィーラーら実績十分の打者が並ぶ。リーグ屈指の強力打線をいかに抑えるか、ここでも梅野の存在はクローズアップされそうだ。今季同戦は1勝3敗。虎の意地で、巨人の独走に待ったをかけたい。(デイリースポーツ・杉原史恭)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス