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【野球】呉 つなぎの「イチクレ野球」でV目指す 広島代替大会11日開幕

 新型コロナウイルスの感染拡大で中止となった全国高校野球選手権広島大会に代わる「夏季広島県高校野球大会」が11日に開幕する。昨夏8強の呉はチーム一丸となって優勝を目指す。

 約1カ月半の部活動停止を経て、6月1日から全体練習を再開した呉ナイン。中村信彦監督(65)がまず力を入れたのは、落ちてしまった選手の体力を元に戻すことだった。

 広島県教育委員会からの通達で、6月下旬までは平日の練習時間は1日2時間、土日も1日は休みで、もう1日も3時間しか練習できなかった。短い練習時間の中、選手は練習前のアップでダンベルを持って走ったり、サーキットトレーニングや前転・後転などのマット運動を取り入れたりしながら、体力強化を図ってきた。

 19人いる3年生にとっては最後の大会。中村監督は「最後のケジメとして、できることなら全員を試合に出してやりたい」と語るが、一方で日頃から選手には「試合に出るだけでは意味がない。勝つことが目標」とも言い続けており、今大会も勝敗を度外視してまで3年生を特別扱いするつもりはない。「温情をかけるとチームは崩壊する。力のある選手が試合に出るのが基本。(控えの)3年生には、しっかり練習を頑張ってくれれば、代打や守備などで使うこともあると伝えた」

 現在は練習時間の制限も解除され、実戦練習が増えてきた。昨春のセンバツでは2年生ながらレギュラー捕手として出場した秋山達紀主将(3年)は「夏の大会が中止になり、甲子園という目標がなくなった時は悲しい気持ちになったが、代わりの大会の開催が決まってうれしかった。みんなと一緒に練習できるのは楽しい」と目を輝かせた。

 6月28日に行われた組み合わせ抽選会では初戦(12日)で広と対戦することが決定。勝てば2回戦で広陵と激突する。同じブロックには崇徳も入り、厳しい戦いが予想されるが、秋山主将は「目標は優勝。イチクレらしく1球1球に集中して守備から流れをつくって攻撃につなげる野球をしたい」と意気込んだ。(デイリースポーツ・工藤直樹)

 ◆呉市立呉高 野球部は07年創部。17年と19年の2度センバツに出場。中村監督は尾道商、賀茂を強豪校に育て、教え子には山内泰幸(元広島)、舩木聖士(元阪神)、海田智行(オリックス)らがいる。

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