【野球】巨人SNS部門設立 驚異的な動画再生数につながった「自分の面白い」

 巨人の公式SNS上の動画が驚異的な再生回数を重ねている。公式ユーチューブでは菅野が自身の球速を当てる動画の再生回数が211万回を超えた。阿部2軍監督のブルペン入りは154万回を超え、公式インスタグラムの「坂本、亀井のインスタLIVEトーク」は計6万人が視聴するなどヒット動画を連発。多くのファンに受け入れられる秘けつに迫る。

 緊急事態宣言の延長により外出自粛期間が続く中でも、巨人がSNSを通じて多くのファンとつながりを保っている。SNSで配信した動画の再生回数が圧倒的に多いことについて、草間事業本部長は新設部署の存在を明かす。

 「近年はデジタルコミュニケーションが、日常生活でより身近になっています。より多くのファンの方々とつながり、新たなジャイアンツの魅力を発見してもらうため、ブランドコミュニケーション部という新しい組織を編成しました。部員は日々、どうしたら選手の魅力を伝えられるか、試行錯誤しているところです」

 ブランドコミュニケーション部は球団公式SNS戦略を担う専門部署として、昨年12月1日に新設された。それまでSNS配信は広報部が一手に引き受けていたが、デジタルにより力を入れるため、旧営業企画部や広報でSNSを担当していた職員、ブランディングに携わっていた職員ら総勢13人がこの新部署に引き抜かれた。

 立ち上げに関わった今村球団社長は「選手のことをより考えて、選手のことをPRすることに意欲を持っている部員たち」と精鋭ぞろいであることを明かした。そのブランドコミュニケーション部員は現在の自主練習期間中も選手に密着し、毎日、動画を配信する。

 目のつけどころは斬新だ。個人練習期間中の4月中旬、ブルペン入りした菅野が投げる前に球速を宣言し、投げた球が全球ほぼ予想通りの結果という動画が球団公式SNSでの最多再生回数211万回を誇っている。万人が注目していたロッテの新人、佐々木朗の2月のキャンプ初ブルペンの動画再生回数が139万回超ということを考えると、200万回超えがいかに驚異的な数字と言えるか分かるだろう。

 今村球団社長は「自分が面白いと思っている企画や動画を好きに配信すればいいと言っている。一番いけないのは選手たちが無関心にされること」と語る。ブランドコミュニケーション部員は日々、G戦士の練習に目を光らせ、絶えずファンに受ける動画を撮れないかを狙っている。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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