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【野球】古豪再建託された呉港・片岡監督 プロアマで30年以上の指導歴「熱いものがある」

選手に寄り添い、対話を重視した指導が片岡監督のポリシーだ
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 阪神、阪急(現オリックス)などで捕手として活躍し、広島カープのコーチも17年間務めた片岡新之介氏(72)が昨年12月に甲子園出場11度の古豪・呉港高(広島県呉市)の監督に就任した。

 社会人野球に登録するMSH医療専門学校(広島市)を指揮していた片岡氏が監督就任の打診を受けたのは昨年4月。「歴史もあって思い入れもある。この年齢で高校野球に関われるのは光栄なこと」と受諾した。

 呉港は片岡監督が「スーパースター」と敬意を払う初代ミスタータイガース・藤村富美男氏(故人)の出身校。阪神時代に指導を受けた弟の隆男氏(故人)の母校でもあり、縁を感じたという。プロとアマチュア合わせて30年以上にも及ぶ豊富な指導歴。その手腕を発揮するには申し分ない環境といえる。

 高校野球の指導は初めて。「年齢的には孫とやっている感じ」と話すが、それでも長年にわたり指導者として一貫しているのは“想い”の部分だ。「自分の心の中には熱いものがある。情熱は負けてない」。熱意を持ち続けて指導にあたる信念は揺るぎない。

 選手との対話も重視する。監督からの一方通行ではなく、「一緒に戦っていく」という姿勢で一体感を大切にする。また、全体練習だけでなく、個々の能力に応じたテーマを個別に与え、課題の解決に取り組ませる。「自分たちでやっているという感覚を大事にして、選手に自主自立と“考動力”を身につけさせたい」と話す。

 プロや社会人野球と違って高校野球は人間形成の場でもあり、「勝つことは大事だが、過程の部分や積み重ねの大切さも教えていきたい」と力を込めた。

 戦前には全国制覇を果たし、春夏通算11度の甲子園出場を誇る呉港。しかし、1963(昭和38)年のセンバツを最後に聖地から遠ざかっている。再建を託された指揮官は夢舞台へ向けて「まずは環境整備。常時、県大会でベスト4に行けるぐらいの力が備わるようにしたい。そうすれば3年に1回は甲子園は行けるはず。一歩一歩やっていきたい」。ベテラン監督に寄せられる期待は大きい。(デイリースポーツ・赤尾慶太)

 ◆片岡新之介(かたおか・しんのすけ)1947年11月5日生まれ、72歳。岡山県出身。倉敷工から芝浦工大、クラレ岡山を経て69年度ドラフト5位で西鉄(現西武)から指名を受け、71年に入団。阪神、阪急(現オリックス)の3球団で捕手として活躍。引退後は広島で87年から03年まで1、2軍のバッテリーコーチを務めた。その後、JR九州のコーチやMSH医療専門学校の監督を経て、昨年12月に呉港の監督に就任した。プロ通算成績は716試合に出場、344安打、打率・239、36本塁打、139打点。

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