【野球】稲葉監督も「新たな発見」 ドキュメンタリー映画は選手とファンつなぐ新ツール

 スクリーン越しに、日の丸を背負う重圧と戦う選手たちの息づかいが聞こえてくる。2017年7月31日の稲葉篤紀監督就任からの800日に密着したドキュメンタリー映画「侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~」が2月7日から公開される。先だって行われた完成披露試写会に指揮官が出席した。

 描かれているのは試合の舞台裏だけではない。視察やメンバー選考会議、ミーティングなど多岐にわたる。就任から常にカメラを向けられてきた指揮官。「どういう編集になっているのか」と高揚感を抱きながら鑑賞し「面白かった。選手たちの気持ちや準備が見られて、新たな発見があった」と納得顔で振り返った。

 現場を預かる指揮官でさえ「新たな発見があった」という感想を抱くのだから、ファンからすれば驚きの連続になることは間違いない。NPB球団でもDeNAなどがシーズンオフにドキュメンタリー映画を上映するなど、プロ野球の“素”に触れる機会は増えてきている。華やかなグラウンド上以外の部分の公開はファンとの距離を近くする側面もあると言える。

 野球人口の減少は球界が抱える大きな課題の1つとなっている。今オフ、仙台市内の小学校を訪問した楽天・則本が「野球はルールが難しかったりして、簡単に始められるものではない部分もある。でも、野球をしている選手を知ってもらえれば、この選手がいるから応援しよう、目指そうというきっかけになると思う」と話していた。選手を知る一つのツールとなるドキュメンタリー映画は、今後の主流になるかもしれない。(デイリースポーツ・野畑圭司)

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