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【野球】ソフトバンク・田浦、巨大戦力で輝き放つ高卒2年目左腕 ダルも絶賛の魔球

 どれだけ故障者が出ても、ソフトバンクのチーム力は簡単には落ちない。一時は2位に7ゲーム差をつけて首位を独走。現在は追い上げられて混戦模様となってはいるが、それでも選手層の厚さが一枚も二枚も違うのは間違いない。その巨大戦力の中にあって存在感を放ち始めたのが左腕の田浦文丸投手だ。

 高卒2年目。7月9日に初昇格を果たすと翌10日に登板機会が巡ってきた。2回を完全投球。最高のデビューもさることながら、堂々とした立ち居振る舞いが立派だった。「全く緊張しませんでした。自分で“俺、大丈夫か?”と思うくらい」。もともと口数が少なくクールな男だが、この時ばかりは少しだけ白い歯を見せていた。

 それ以降も好投をみせたが、意外なところから反応があった。海の向こうにいるカブスのダルビッシュ有投手がSNSで「元々すごいチェンジアップ投げるなぁって思ってたけど、スローでみたら凄い」と絶賛。さらに「俺がこんなんやったら1球で肩もげる」と続けた。

 田浦のチェンジアップは、高校時代に「魔球」と称されたことがある。3年夏の甲子園後に18歳以下の侍ジャパンの一員として参戦したワールドカップで13回2/3を投げて29三振を奪った。救援部門でベストナインに選出され、クローズアップされた。

 ソフトバンクの捕手の栗原にその軌道を尋ねると、「一度浮き上がるような感じ。他の投手のチェンジアップとは全く違う」と説明してくれた。また、身長170センチとかなり小柄な部類だが、直球は140キロ台後半をマーク。投げる球もマウンド度胸も一級品だ。

 田浦は熊本・秀岳館高校の出身だ。熊本の高校からプロ入り2年目といえば、今季ヤクルトで大ブレイクした村上(九州学院)がいる。田浦は高3の夏に県大会決勝で対戦して三振を奪った。ほかにも今季、先発でプロ初勝利を挙げた広島・山口(熊本工)も同期だ。「たまに連絡を取り合います。刺激…あまり意識はしていません」と答える姿はいかにも田浦らしい。

 ちょっと記者泣かせなタイプではあるが、若鷹が今後どれだけ羽ばたくのか楽しみに見つめたい。ただ、一つだけ注文がある。デビュー戦では1球投じるたびに帽子がグイッとずれて落ちそうになっていた。体を目いっぱい使って投げる迫力あるフォームに見えたのだが、最近は帽子が動かなくなった。どうやら先輩から“ダメ出し”をされたようだが、誰が見ても分かりやすい特徴だ。ファンに覚えてもらうのもプロの役目。なので、そこは是非とも元に戻すよう再考を願いしたい。

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