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【野球】ハイペースは計算ずくのマイペース ヤクルト・ドラ1清水はクレバー右腕

 おいおい、ちょっと飛ばし過ぎなんじゃないの?当初はそう感じた。29日に打ち上げとなったヤクルトの新人合同自主トレ。ドラフト1位・清水昇投手(国学院大)は、通例ではなかなかお目にかかれない頻度でブルペンに入った。

 開始2日目の9日に初めてピッチングを行うと、12日からはほぼ1日おきでブルペン入り。21日からは3連投も敢行した。期待が大きいドラ1右腕の“かかり気味”の調整か-。だが、そんな印象は話を聞いていくうちに全く変わった。

 「いつも通り自分のペースで、気にせずやっていきたい」。清水は何度も「自分のペース」、「いつも通り」という言葉を繰り返した。単なる決まり文句ではない計画性、したたかさを感じたのは、自主トレ期間を折り返した頃だ。

 「練習に慣れていくのが目標。たくさんの方に見られる前でやるのは新鮮さがある。キャンプになればもっと(ファンなども)多くなるでしょうし、周りのピッチャーにあおられないようにやっていくのが大事。だからこそ、自分のペースを大事にして、周りから言われても変えないのが大事だと思うんです」。

 1軍スタートが内定していたキャンプをにらみ、そこでは何が起こりうるのか。学生時代とは段違いの注目度の中で、先輩投手たちの調整具合に影響されてしまいそうになるのでないか-。そんなところまで想定し、合同自主トレをシミュレーションの場にしていた。

 3週間で9度のブルペン入りも、ちゃんと裏打ちがあった。大学時代も年明け早々からピッチングを行い、1月は遠投なども含めれば80~120球を「ほぼ毎日、投げていた」という。合同自主トレの個別メニューは、スカウトに報告した前年の内容も考慮して決定。橿渕スカウトグループデスクは「聞く耳もありながら『こういうプランでやりたい』と言ってきた。本人も考えてやっていると思ったので、それに合わせてやろうと。状態が悪いのに投げていれば『やめておけ』となるけど、しっかり投げていますからね」と裁量を認める背景を明かす。

 ドラフト後に秋季キャンプを見学した際は、4色ボールペンで色分けしてノートにメモしていた清水。自主トレの終盤には「充実しています。朝起きてから寝るまで、寝てる間も多少は野球のことを考えていると思いますし」と笑顔で話していた。持ち味が安定したゲームメーク力というのも納得。新人らしからぬクレバーなドラ1が、まずはどんなキャンプを過ごしてベールを脱いでいくのかが楽しみだ。(デイリースポーツ・藤田昌央)

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