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【スポーツ】広島の女性ボディービルダー宮前さん「フィットネスビキニを広めたい!」

普段はパーソナルトレーナーの仕事をしている宮前さん
フィットネスビキニの大会でポーズを決める宮前さん
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 女子のボディービル競技の一つである「フィットネスビキニ」を広めようと広島で奮闘している女性アスリートがいる。広島市のトレーニングジムでトレーナーを務める宮前亜寿香さん(43)だ。3年前にこの競技と出合い、昨年の全国大会ではトップ10入りを果たした。世間ではまだまだ知名度が低い「フィットネスビキニ」の魅力について聞いた。

   ◇  ◇

 日焼けしたムキムキの男女が、独特のポーズを決めて誇らしげに自らの筋肉美を誇示するボディービル。最近は観客のユニークな掛け声がテレビ番組などで取り上げられ、にわかに注目を浴びているが、それでも一般の人には、ちょっと近寄りがたく、特異な世界のイメージがあるが…。

 「確かにそういう声はよく聞きますけど、やってみると、意外にはまる方も多いんですよ。女性の方でも手軽に始められるのが、今、私が挑戦しているフィットネスビキニなんです」と宮前さん。

 ボディービルはいくつかのカテゴリーに分かれている。日本ホディビル・フィットネス連盟が実施する大会では、男子は「ボディービル」「フィジーク」の2部門、女子は「フィジーク」「ボディーフィットネス」「フィットネスビキニ」の3部門がある。これとは別に男女ともエクササイズの要素を組み合わせた「フィットネス」という競技もある。

 「簡単に言うと、筋肉のムキムキ度の違いで分かれています。フィットネスビキニは女性のカテゴリーの中で最もソフトなボディービルなんです」。筋肉量の多さを争う「フィジーク」や「ボディーフィットネス」と違って、ウオーキングやヘアスタイル、バランスの取れたプロポーション、肌の色つや顔立ち、態度などトータル面で審査される。

 「筋肉が多すぎても少なすぎても減点の対象になります。程よく引き締まったボディーラインと女性らしい品の良さ、振る舞いが求められる競技です」

 歴史は浅く、2014年に初めて全国大会が開催された。宮前さんは3年前からこの競技を始め、昨年のオールジャパン(全国大会)では「35歳超級&163センチ超級」で9位。今年は中四国大会で準優勝を飾った。競技自体はまだまだ知名度は低く、中四国地区でも競技人口は少ない。大会で結果を残して「フィットネスビキニ」を広めるのが宮前さんの今の目標だ。

 普段は広島市内のトレーニングスタジオでパーソナルトレーナーとして働いており、仕事の合間にトレーニングに励んでいる。辛いのは大会前の減量。トレーニングで筋肉量をキープしながらカロリー制限で体を絞り込む。口にするのは鳥のささみやブロッコリーなど限られたものだけ。大好きなビールもお預けとなるが、それでも「減量の苦しみを乗り越えることに達成感を感じます。いかに自分をコントロールするか。そういう強さを身につけられます」と語る。

 「この競技は何歳からでも始められます。私も30代最後の思い出作りのつもりで始めて、今ではすっかりはまってしまいました。どんどん体が変わっていくのが楽しいし、周りから『かっこいいね』と言われるとテンションが上がります」

 日本のフィットネスビキニ界には“絶対女王”がいる。今年のオールジャパンで4連覇を果たした安井友梨さんだ。今年は35歳以下級で参加したが、来年からは宮前さんと同じ35歳超級にやってくる。「正直勝つのは難しいかもしれないけど、自分の中では絶対に負けたくない。日本一を目指します!」。宮前さんのハツラツとした姿に、この競技の持つ魅力が詰まっている。(デイリースポーツ・工藤直樹)

 ◆宮前 亜寿香(みやまえ・あすか)1975年9月6日生まれ、尾道市出身。学生時代はソフトテニスに打ち込む。府中高から東京女子体育大短大に進学。健康運動指導士の資格を取得し、卒業後は尾道市や広島市のフィットネスクラブでトレーナーとして勤務。現在はパーソナルトレーニングスタジオ「棗塾(なつめじゅく)」に勤務。趣味はテニスとゴルフ。

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