【芸能】最年少新人王・藤井聡太 タイトル挑戦はいつに?

 将棋の藤井聡太七段(16)が17日に大阪市の関西将棋会館で行われた新人王戦の決勝三番勝負を制し、自身2度目の棋戦優勝を果たした。31年ぶりに同棋戦での最年少優勝記録を更新。デビュー以来、様々な記録を打ち立てているが、タイトル挑戦・獲得という大きな目標達成への期待も高まっている。

 かねて、藤井七段は8大タイトルへの意欲を示してきた。全ての棋士が目指す頂点だが、タイトル挑戦・獲得の最年少記録はいずれも屋敷伸之九段(46)が持っており、挑戦で17歳10カ月、獲得で18歳6カ月だ。多くの棋士が「将来的にタイトルを獲得するのは間違いない」と口を揃えるが、最年少記録を更新するかもファンの間で注目されている。

 藤井七段が現在、進行している8大タイトル戦で最も勝ち進んでいるのは叡王戦で、本戦入りを決めている。叡王戦は勝ち進めば、今年度内にタイトル挑戦者となる可能性が残る最後の棋戦だ。

 藤井七段は新人王戦で自身初となる「番勝負」を経験し、「三番勝負の素晴らしい環境を用意していただいた。また、こういう舞台に立てるように頑張りたい」と対局後に語っていた。番勝負はタイトルや優勝争いなど一部の対局でのみ実施されるひのき舞台なだけに、新人王獲得直後にもタイトルへの決意をあらためて示した格好だ。

 師匠の杉本昌隆七段は「挑戦してしまえば、(藤井七段の)技術はトップ棋士と遜色なく、相手が誰だろうと互角の勝負はすると思います。番勝負になれば力を発揮すると思います」と話す。藤井七段の最近の将棋についても「進化している感じがする」といい、「隙が少なくなっている。どんな変化になっても対応できる柔軟性もある」と日々の成長を感じているという。

 今年の初めに杉本七段に取材をさせていただいた際には「今年は五段になることが最低目標」とおっしゃっていた。しかし、その後、2度の棋戦優勝を果たし、七段まで昇段。タイトル挑戦・獲得も現実的な目標として取りざたされるようになった。過去には、渡辺明棋王が竜王位を持ちながら新人王も獲得した例があるが、藤井七段も新人王獲得から1年もたたないうちのタイトル挑戦・獲得が実現しているかもしれない。(デイリースポーツ・石井剣太郎)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス