【野球】西野ジャパンだけじゃない!オリックス・西野が快進撃

 日本国中が西野ジャパンで盛り上がったこの1カ月。オリックスの西野真弘内野手もフィーバーに後押しされるように打ちまくった。

 特に6月24日・ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で3安打を放つと、そこから怒濤(どとう)のヒットパレード。10試合で猛打賞2回、マルチ安打7試合という猛打ぶり。W杯開幕の6月15日時点での打率・281から6日現在で打率・340まで引き上げた。

 ここまでの道のりは簡単ではなかった。開幕メンバーには入ったが、代打出場の2打席が三振で終わると4月4日には出場選手登録を抹消された。そこから1カ月以上2軍暮らしが続いた。

 「去年も成績を残せなくて悔しかったし、今年も開幕は入ったけどすぐに2軍で悔しい気持ちはありました」

 新人だった2015年に鮮烈デビュー。途中故障で離脱するも、57試合で打率・304、3本塁打、22打点の好成績を残した。2年目は143試合にフル出場。その活躍が認められ、背番号をあこがれの人という平野恵一(現阪神コーチ)が付けていた『5』に替えて飛躍の年に位置づけたが、失速。レギュラーさえもはく奪された。

 そこで自分の打撃を見つめ直した。

 「1年目は広角に打てていた。去年は引っかけるような打撃になってしまって納得がいかなかった。もう一度、グラウンドを広く使えるような打撃を取り戻そうと思いました」

 自主トレ、キャンプとオフの間は徹底して左方向への打撃を繰り返した。なかなかモノにできないまま開幕を迎えた。2軍に落ちても取り組んできたことを変えることはなかった。

 5月15日・ロッテ戦(富山)からようやく1軍復帰。いきなり先発出場するが4打数無安打と不発に終わる。

 「もう終わったと思った」

 続く17日・ロッテ戦(ZOZOマリン)でも先発出場。そこで今季初となる猛打賞を放ち1軍定着をようやくモノにした。

 そしてサッカーW杯の盛り上がりとときを同じくして一気に上昇気流に乗った。

 西野とサッカーは無縁ではなかった。実は小学3年のときに野球とサッカーを一緒に始めた。ある日、試合が重なった。父親から「どっちに出るんだ」と聞かれ迷わず野球を選んだ。そこからは野球一筋となった。

 もしもサッカーを選んでいたら西野ジャパン入りしていたかも?

 「絶対、無理ですよ。サッカーを選んでたらもうやめてますよ」

 笑い飛ばした。

 ちなみに同姓の西野朗監督とはなんの縁もないという。

 「いとこに違う字であきらっていうのがいますけどね」

 西野ジャパンはベスト16で壮絶に散った。オリックスの西野は球団22年ぶりの優勝まで快進撃を止めるつもりはない。(デイリースポーツ・達野淳司)

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