【芸能】8度目年女の内海桂子 100まで4年、わけはない インスタはやらない

 舞台に登場した内海桂子=6日、浅草東洋館(撮影・開出牧)
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 漫才協会名誉会長の内海桂子(95)が、6日に東京・浅草東洋館で行われた「漫才大行進」で、今年初めて舞台に上がった。1922年の戌(いぬ)年生まれの年女は、昨年6月の背骨圧迫骨折の影響で左わき腹痛を抱えたまま出演。イスに座りながら、演者名のかかれた『めくり』にある「内海桂子」の文字を見て「これは私の戒名」と笑わせたり、若手芸人と掛け合い漫才「銘鳥銘木(めいちょうめいぼく)」などを披露した。

 大ベテランの登場もあって、この日の会場は約200人のファンで満席となった。大きな拍手で迎えられた内海は、2018年の初陣を「緊張?昔みたいには(しない)ね。初めて出たんじゃないから。腐るほど出てるんでね。10いくつから出てる。(今年で)満96(歳)ですもん。でも、お正月から出られるのはうれしいね」と楽しそうに振り返った。

 年女は実に8度目。「戌年は気が強い。(人に流されず)あまり気持ちが変わらない」。過去の戌年は内海桂子・好江で58年に「NHK漫才コンクール」優勝、82年に芸術選奨文部大臣賞を受賞するなど、ゲンの良さも抜群。昨年は1月にも左足つけ根を骨折して初の長期入院(1カ月)を経験するなど、ケガに泣いただけに、年明けが待ち遠しかった。

 9月に96歳を迎える大御所は、今年の目標について「若い人と一緒にやりたいね」と回答。具体的な名前は浮かばないようだったので、内海をいじるネタを得意にする活躍中の弟子・ナイツを挙げると「(実際は)彼らは私のことを大師匠と思ってるから、こう(横柄に体を押したり)できない」と“相方”としてはもの足りない様子だった。

 舞台外では10年からツイッターを開始し、評判を呼んでいる。ひょっとしてと思い、「インスタグラムへの挑戦は?」と質問すると、単語を知らなかった。もちろん、流行語「インスタ映え」も。マネジャーで夫の成田常也氏から「(SNSは)ツイッター以外にもいろいろあるんだって」と説明された内海は、大きく手を横に振り「しないです」。

 それでも、声の張りなど若々しさは十分。『100歳現役』への意欲を問うと、「♪100まで4年、わけはない」と都々逸の節で返ってきた。20年東京五輪も通過点。ナイツの“桂子師匠ネタ”もまだまだ続くことになりそうだ。(デイリースポーツ・大島一郎)

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