【スポーツ】注目の新旧対決!20歳丸田vs36歳大竹

 心躍る新旧対決が実現する。10月13日に東京・後楽園ホールで行われる東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチで王者・大竹秀典(36)=金子=に指名挑戦者で同級1位の丸田陽七太(20)=森岡=が挑戦する。

 大竹は34戦のキャリアを持ち、14年11月には敵地でWBA世界スーパーバンタム級王者スコット・クイッグ(英国)挑戦。判定負けで王座獲得に失敗するも、2度目の世界挑戦を狙って戦い続けるベテランだ。

 対する丸田は18歳だった15年11月のデビュー戦でいきなりIBF世界バンタム級10位(当時)ジェイソン・カノイ(フィリピン)と対戦。世界ランカー相手にダウンを奪い、判定勝利を飾った。兵庫県川西市出身でアマ戦績は66戦55勝(31KO)11敗。全国高校総体2年連続準優勝、13年アジアジュニア選手権銅メダルの実績を持つ。昨年7月の3戦目でWBCユース世界バンタム級王座を獲得し、昨年末に開かれたWBC年次総会では、ユース部門で年間最優秀選手を受賞している。

 その端正な顔立ちの話題が先行しがちだが、それだけのボクサーではない。14日の公開練習では、4回のスパーリングで突き刺すような左ジャブからの強烈な左ボディーで何度もパートナーの表情をゆがめた。高い技術に定評のある丸田にとって、大竹との一戦は絶好の試金石。「自分のボクシングを貫き、王者のスタイルに巻き込まれないようにしたい」と対策を描いた。

 丸田にとってプロデビュー後、初の後楽園ホールとなる。階級こそ違うが、初の後楽園ホール、初のタイトルマッチ(ユース王座を除く)ということで、90年9月に同ホールで日本バンタム級王者・岡部繁に辰吉丈一郎が挑み(辰吉が4回KO勝利)、一躍その名を轟かせた一戦にもなぞらえられる。粘り強さが身上の大竹が関西の新星の壁となるのか、丸田が老練な王者を踏み台に世界へと一気に駆け上がるのか、目が離せない一戦になる。(デイリースポーツ・山本直弘)

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