【野球】相性の悪い「東北シリーズ」…首位・楽天“負の流れ”完全に断ち切ったか?
楽天は13年8月20日・日本ハム戦(山形)から16年5月18日・オリックス戦(盛岡)まで、本拠地以外での東北主催試合で11連敗を喫した。昨年6月7日・ヤクルト戦(郡山)に5-1で勝利し、ようやくピリオドを打った。今年は16日に秋田、17日に盛岡で日本ハム戦に臨む。相性の悪い『東北シリーズ』を乗り切って、このまま首位を快走できるのか。
悪夢のような11連敗中、秋田と盛岡では3試合ずつ行われている。スコアなどを振り返ってみると、それぞれで“奇妙”な現象が起きている。
なぜか秋田では貧打に陥る。チームが挙げた得点は0点(14年5月17日・西武戦)、1点(15年7月28日・ソフトバンク戦)、1点(16年5月17日・オリックス戦)。一方の盛岡では投手陣がなぜか乱れる。12失点(14年5月18日・西武戦)、9失点(15年7月29日・ソフトバンク戦)、10失点(16年5月18日・オリックス戦)と猛攻を浴びるのだ。
特に印象的だったのは昨年のオリックス戦だ。二回2死でブランコが中前打を放ってから、三回の小谷野の右前打まで9者連続単打。盗塁失敗もあり回は変わったが、イニングまたぎで“つるべ打ち”を食らってしまった。
ちなみに、雨にたたられた年もあった。09年7月29日、秋田での西武戦はナイターの予定だったが、昼ごろから強い雨。グラウンドに水が浮くなど悪条件となっていたが、試合開始の望みを捨て切れず、ぎりぎりまで天候の回復を待った。
その思いはかなわず結局、雨天中止が決まったのは午後6時10分。当時、楽天を指揮していた野村克也監督は「野球界に50年以上いるけど、こんなの初めて」とボヤいたという。
秋田での試合は10年から7年連続開催で戦績は2勝4敗1分けとなっている。盛岡は13年から5年連続で、連敗前の13年7月30日・西武戦で1勝している。