【スポーツ】関西ボクシング界期待の新星・丸田が十代最後の一戦

 ボクシングWBC世ユースバンタム級王者の丸田陽七太(ひなた・19)=森岡=が3月26日に大阪・池田市五月山体育館でインドネシア王者のハムソン・タイガー・ラマンダウ(23)と2度目の防衛戦を行う。4戦4勝(3KO)の丸田に対して挑戦者も8戦8勝(5KO)と無敗対決。4月18日に20歳の誕生日を迎える丸田にとって10代最後の一戦となり、「しっかり良い内容で締めくくりたい」と意気込んだ。

 兵庫県川西市出身でアマ戦績は66戦55勝(31KO)11敗。全国高校総体2年連続準優勝、13年アジアジュニア選手権銅メダルの実績を持ち、15年11月にプロデビューした。昨年7月にプロ3戦目でユース王座を獲得し、同11月には初防衛に成功。昨年末に開かれたWBC年次総会では、ユース部門で年間最優秀選手を受賞した関西ボクシング界期待の新星だ。

 ボクシングとの出会いは幼稚園の年長だった6歳。父・和昭さんと偶然森岡ジムの前を通りがかり、試しに打ったサンドバッグに幼い好奇心は虜(とりこ)になった。その夜には「また行きたい」と泣きながらジムに電話を掛けてきたという。

 丸田の成長を見守ってきた森岡和則会長(44)は「幼稚園から負けず嫌いで、とにかく練習の虫だった」と振り返る。3分間で300回手を出すシャドーボクシングを毎日欠かさず繰り返し、練習を終えても実家の自分の部屋につるしたサンドバッグを叩き続けた。

 姉の明里さんが昨年10月に第1子となる想空(そら)くんを出産。甥っ子との触れ合いが専ら癒やしの時間だと言う。26日の試合には生後5カ月で初めて観戦に訪れる。「ボクシングの素早い動きを見せれば喜ぶんです。抱っこして写真を撮って大きくなった時に見せたい」と思わずほおを緩ませた。

 小さなファンのためにも負けられない一戦となる。(デイリースポーツ・山本直弘)

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