卓球男子銅 集大成の水谷「パリで金を」後輩に託すも張本は拒否「引退させません!」

 銅メダルを獲得して喜ぶ水谷隼(撮影・堀内翔)
 銅メダルを獲得して喜ぶ水谷隼(撮影・堀内翔)
 銅メダルを獲得して喜ぶ張本智和(左)と水谷隼(撮影・堀内翔)
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 「東京五輪・卓球男子団体・3位決定戦、日本3-1韓国」(6日、東京体育館)

 世界ランキング3位の日本は同4位の韓国を3-1で破り、銅メダルを獲得した。日本の同種目でのメダル獲得は前回リオデジャネイロ五輪の銀メダルに続き、2大会連続となった。

 さすがの勝負強さだった。第4試合で水谷隼(32)が相手エースの張ウ珍に完勝。3-0で勝負を決めた。水谷は「ここ数年間シングルスでいいプレーができなかったが、最後に一度も勝ててない相手に3-0で勝てた。努力してきて良かった。もし負けても最後に張本がいると思っていた」と振り返り、仲間と喜びを分かち合った。

 今大会シングルスの出場はなかったが、やはり絶大な存在感を示した水谷。集大成と位置づけていた東京五輪を振り返り、「最高の後輩たちに恵まれて素晴らしい結果を残せた。今度のパリではぜひ金メダルを目指して、後輩たちに頑張ってもらいたい」と後を託した。記者会見でも進退について問われ「東京五輪は特別な大会で日本代表として戦う最後の大会と思っていた。その気持ちは変わらない」と語った。

 後輩ふたりは水谷の偉大さに敬意。第1試合のダブルスでは水谷と組んで勝利した丹羽孝希(26)は「僕はどんなにミスしても水谷さんが攻めていけと言ってくれた。それで調子が出ていった」と感謝した。

 第2試合のシングルスで勝利した張本智和(18)も、レジェンド水谷に引っ張られた。「水谷さんがいての日本男子チーム。最後決めてくれると信じていた。リオからの5年間、感謝しかない」と、勝利の瞬間は真っ先に先輩に抱きついた。そして、水谷の“パリで金を”の言葉には、「引退させません!」と拒否した。

 丹羽が「水谷さんと張本がいて心強かった。メダルが取れるか不安だったが、取れて良かった。リオの銀より全然うれしい」と安ど。チーム一丸で勝ち取った銅メダルだった。

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