劇的3ポイントの林 怖さはなかった「練習通り撃ちました」日本初のベスト4

 第4クォーター 決勝の3ポイントシュートを決めてタッチを交わす林咲希(撮影・堀内翔)
 第4クォーター 決勝3得点シュートを決める林咲希(撮影・堀内翔)
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 「東京五輪・バスケットボール女子・準々決勝、日本86-85ベルギー」(4日、さいたまスーパーアリーナ)

 世界ランク10位の日本は、同6位と格上のベルギーを破り、五輪で初めての準決勝進出を果たした。1976年モントリオール五輪の5位を上回り、日本バスケットボール史上最高成績となった。日本は6日にスペイン-フランスの勝者と準決勝を戦う。

 1Q 19-16

 2Q 22-26

 3Q 20-26

 4Q 25-17

 最後の逆転3ポイントを決め切った林は「練習通り撃ちました」と振り返った。怖さも「なかった。プレッシャーを感じず、持ったら打とうと思っていた。とりあえず、入れ!と思った」と語った。

 その後のベルギーの反撃にオールコートディフェンスでくらいつき、相手のシュートが落ちて勝利が決まった。

 「勝ったんだって、1、2秒遅れたけど、うれしかった」と勝利の味をかみしめた林は「どこがきても勝ちます。絶対勝って、金メダル獲ります」とさらなる高みに視線をやった。

 【試合展開】

 第1Qはベルギーにいきなり3ポイントシュートを決められるも、PF宮沢(富士通)がすかさず3ポイントでお返し。その後は堅い守りで相手のミスを誘うと、C高田(デンソー)が3ポイントを決めるなどリードして終えた。

 第2Qは序盤にPF宮沢の2連続3ポイントで30-18とリードを大きく広げると、相手はたまらずタイムアウト。しかし、ここからベルギーの猛攻にあい、残り2分で逆転され、結局、1点のビハインドで折り返した。それでも、日本は3ポイントは15本中、7本成功し47%と高い決定率を見せた。

 第3Qは序盤から立て続けに失点し、45-58とさらにリードを広げられる。それでもPG本橋(東京羽田)、PG町田(富士通)の3ポイントなどで必死に追い上げたが、7点を追いかける展開となった。

 第4QはPF宮沢の2連続、町田(富士通)の3ポイントなどで反撃し、一気に同点に追いつく。再びリードを許したが、残り15秒で林が劇的な3ポイントを決めた。

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