入江聖奈が涙の金「気がついたら君が代」「トノサマガエルになれました」

優勝し、涙する入江聖奈=両国国技館(撮影・高部洋祐)
優勝し、涙する入江聖奈=両国国技館(撮影・高部洋祐)
判定勝ちし、喜びを爆発させる入江聖奈=両国国技館(撮影・高部洋祐)
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 「東京五輪・ボクシング女子フェザー級・決勝」(3日、両国国技館)

 日本の入江聖奈(20)=日体大=がネスティ・ペテシオ(フィリピン)と対戦。日本女子として初の五輪で、判定の末に金メダルを獲得した。ボクシングの金メダルは2012年ロンドン五輪男子ミドル級の村田諒太以来3人目の快挙となった。勝利が決まると、入江は両手を突き上げ、涙を流した。

 入江はミックスゾーンでの取材に「何も覚えてなくて、気がついたら君が代が流れてた。今日はトノサマガエルになれました」とカエル好き女子らしく、笑わせた。

 入江はペットでカエルを飼い、自身のリュックなどもキャラクターに選ぶほどのカエル好き。ボクシングスタイルは「強気のツノガエル作戦」。子どもの頃から指導を受けてきた地元鳥取のシュガーナックルジム・伊田武志会長の教えで、入江がおたまじゃくしから育てるほどカエルが好きなことから名付けられた。ぴょんぴょん跳ねるカエルとは違い、ツノガエルは「どしっとして攻撃力が強そう。相手に圧をかけるという意味」。この日も相手を上回るフットワークで、試合を優位に進めた。

 表彰式後のインタビューでは「もう無我夢中で覚えてないんですけど、もう本当13年間出せるように頑張りました」と、振り返っていた。

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