男子バレー8強入り躍進の背景「Wバックアタックの構築」後衛の意識改革で戦術進化

イラン戦で攻撃の軸となったのはオポジット西田有志
 イラン戦で活躍した関田誠大
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 「東京五輪・バレー男子・準々決勝、日本-ブラジル」(3日、有明アリーナ)

 3日に行われる男子準々決勝の組み合わせが2日に決まり、1次リーグA組を3位で通過し、29年ぶりに8強入りした日本は午後1時から、2連覇を目指すB組2位のブラジルと対戦することになった。他の3試合はROC-カナダ、イタリア-アルゼンチン、ポーランド-フランスの顔合わせ。

 バレーボール男子で29年ぶりに準々決勝に進んだ日本が3日、強豪のブラジルに挑む。1996年アトランタ五輪以降、出場は2008年北京五輪だけ。1次リーグを突破できた背景には戦術の着実な進歩があった。

 「Wバックアタックの構築」。オポジット(セッター対角)によるライト側からと、パイプと呼ばれる後衛アタッカーが中央から放つバックアタックを取り入れ、常時4人の攻撃を形成。3人しかいない相手ブロックに対し、数的優位に立つという考えだ。

 00年代、有力チームが続々と取り入れる中、日本は後れを取った。特にコート中央エリアからの攻撃が薄く、エース頼み。ブロックに的を絞られて苦戦する流れを変える必要があった。

 セッター、後衛アタッカーの意識改革を要求してきた中垣内祐一監督。今では攻撃位置などによるバリエーションは速攻で8種類、パイプで3種類ある。

 1日のイラン戦で攻撃の軸となったのはオポジット西田有志(21)=ジェイテクト=のバックアタックと高橋藍(19)=日体大=のパイプ。トスを上げた関田誠大(27)=堺=は「藍のパイプがあって機能していたからしっかり点を取れた」と話した。世界の潮流に足を踏み入れた8強入りとなった。

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