【プロの視点】土台を鍛えれば橋岡はさらに戦っていける

 「東京五輪・陸上男子走り幅跳び・決勝」(2日、国立競技場)

 男子走り幅跳び決勝が行われ、橋岡優輝(22)=富士通=は8メートル10で6位入賞を果たした。3位とは11センチ差で目標としていたメダルは逃したが、84年ロサンゼルス五輪の臼井淳一(7位)以来37年ぶりの入賞で、戦後最高順位となった。

  ◇  ◇

 橋岡の最終6回目はメダルを絶対に取ってやるという意志や気迫が伝わってきた。ようやく彼らしい助走や踏み切りができた。

 彼の助走は素晴らしい。普通の選手は助走で力が上に逃げてしまうことが多いが、力を抑え込むような脚さばきで、前への推進力につなげている。この技術は世界でもトップレベルだろう。

 また、踏み切り前に減速しない。スピード自体は外国の選手より劣っているかもしれないが、技術でカバーしている。土台の部分を鍛えれば、さらに戦っていける。メダルを狙いにいける立場を確立した。

 優勝したテントグルはなめらかな助走だった。5回目までは不十分な踏み切りだったが、6回目ではスピードを殺さないできれいに跳べた。

 全選手に言えることだが、午前の決勝はやりにくかったと思う。世界大会の決勝は夜が多い。予選の結果に対して思ったほど記録が伸びなかったし、負傷する選手もいた。目に見えないズレが重なったのかもしれない。エチェバリアの8メートル50を超える跳躍を見たかった。(元日本選手権覇者・菅井洋平)

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