銀メダルの文田健一郎「オリンピックの借りはオリンピックで」パリ五輪での金誓う

 優勝したルイスアルベルト・オルタサンチェス(左)と健闘をたたえ合う文田健一郎(撮影・堀内翔)
 男子グレコローマン60キロ級決勝戦 必死に攻める文田健一郎(撮影・堀内翔)
 男子グレコローマン60キロ級決勝戦で敗れて肩を落とす文田健一郎(撮影・堀内翔)
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 「東京五輪・レスリング男子グレコローマン60キロ級・決勝」(2日、幕張メッセAホール)

 “猫レスラー”の異名を取る文田健一郎(25)=ミキハウス=が銀メダル。1984年ロサンゼルス五輪52キロ級の宮原厚次以来37年ぶりのグレコローマンスタイルでの金メダルには届かず。号泣。2024年パリ五輪での金メダルへ意欲を燃やした。

 表彰式を終えて、再びインタビューを受けた。「銀メダル久しぶりで、やっぱり金がいいなあって」と苦笑いを浮かべた。

 銀メダルの重みを問われると、また、涙がこぼれた。しばらく言葉を失った。その後、「すごく…誇らしいです。重くて。メダル。すごく重くて…。このオリンピックを、目指してやってきた…。この5年間の重みだなってすごく感じました」と言葉をつないだ。

 「本来なら、金メダルを獲得して、そういった応援のひとつの恩返しという形としてみなさんに見てもらいたかったんですけど、銀メダルしか用意できなかったんで」。

 あと一つ届かなかった金メダル。「さっきコーチにも、オリンピックの借りはオリンピックでしか返せないと言われた。3年後のパリを目指してまた一からやっていきたいです」と悔しさは、パリ五輪で晴らす思いだ。

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