銅メダリスト村上茉愛の言葉に涙が止まらず 盟友・寺本明日香「言葉が出ない」
「東京五輪・体操女子種目別床運動・決勝」(2日、有明体操競技場)
エースの村上茉愛(日体ク)が、悲願の銅メダルを獲得した。演技を終えて14・166の高得点で3位タイにつけた。続けて演技する2人が、村上の得点を下回り銅メダルが確定。笑顔が弾けた。体操女子のメダルは1964年東京五輪団体総合の銅メダル以来57年ぶり。個人種目としては初の快挙となった。
フジテレビの中継には盟友であり、五輪出場を惜しくも逃した寺本明日香(ミキハウス)が出演。中学時代から競い合ってきたライバルは演技直後、「村上選手自身も納得いく演技で感動。私も泣きそうになっちゃいました」と、声を震わせた。村上の演技を振り返り、「6番手はプレッシャーあったと思うんですが、村上選手の気持ちの強さが出た」とうなずいた。
リオデジャネイロ五輪、国際舞台でもともに戦ってきた。五輪前にはお守りを渡し、この日の試合前は電話もかかってきたという。「今朝もわたしに電話してくれたことがうれしく。何気ない会話しかできなかったんですけど。抱きつきたいですね」と、自分のことのように喜んだ。
村上は表彰式後のインタビューで「普通の会話をして頑張ってくるね、と。明日香が喜んでくれる演技ができたのではないかと思います」と語る映像を見た寺本は涙が止まらず。「言葉が出ない。めっちゃうれしいです」と大粒の涙を流した。「リオから苦しい時も見てきたので…。おめでとうございます。完璧な演技が見られてうれしい」と祝福した。