松山英樹4位 18番決めれば銅外し、激闘7人POも敗退「悔しい」パリ五輪は消極的

 「東京五輪・ゴルフ男子・最終日」(1日、霞ケ関CC=パー71)

 最終日が行われ、一打差の2位でスタートした松山英樹(29)=LEXUS=は5バーディー3ボギーの69で回り、通算15アンダーの3位タイでホールアウト。実に7人による銅メダルを懸けたプレーオフに回ったが、1ホール目でパーセーブできず、メダルを逃した。ザンダー・シャウフェレ(米国)が通算18アンダーで金メダル。ローリー・サバティーニ(スロバキア)が銀メダル、プレーオフを勝ち抜いた潘政琮(台湾)が銅メダルを獲得した。

 夏の夕空に響くセミの声が、死闘を終えた病み上がりの体に染みた。7人による銅メダルを懸けたプレーオフの1ホール目。この日、最後までかみ合わなかったパットを右に外して終戦。「まあ悔しいですね。メダルを獲れなかった以上、評価はない」。開催国・日本のエースとして、結果を残せなかった悔しさをかみしめた。

 3日目を終えて、1打差の2位。目標としていた金メダルへ、絶好の位置につけていたが、7月に新型コロナウイルスに感染し、全英オープンなどを欠場してぶっつけで挑んだ大会。猛暑の中で蓄積していく疲労と優勝争いの緊張感が、パッティングを狂わせた。序盤から我慢のパーセーブが続くと、7番でこの日最初のバーディーを奪ったが、直後にボギー。11、12番連続バーディーで波に乗ったかにみえた場面でも直後にボギー。ミドルパットがことごとく決まらず、最後までもどかしいゴルフが続いた。

 「久々の試合で、優勝争いも久しぶり。ある程度(パットが悪い)想定はしていた。ショットで取るしかないと分かっていた。でも、“詰め”がうまくいかないと、こういう結果になるというのが改めて分かりました」。マスターズ優勝経験者でも、初対戦の“五輪の魔物”を攻略するのは難しい。「マスターズの方が比にならないぐらい緊張していた」と話した上で「でもグリーン上だけかなりプレッシャーを感じていた」と、苦笑いした。

 ただ、自国開催の五輪は松山にとっても代えがたい経験となった。「やっぱり家に帰ってもずっと五輪ばっかりやっている。4年に一度しかないここで結果出したい気持ち強かったが…。それでもこうやって経験できたことは良かったなと思います」。3年後のパリ五輪については「出たいかと言われれば、あんまり乗り気じゃない。陸也(星野)に頑張ってもらいましょう」と笑ったが、胸に刻んだ悔いと、4年に一度の重みは、再び夢舞台への思いを駆り立てるかもしれない。

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