ハン・セイソウが銅 激闘4Hの7人プレーオフ制し「本当にクレイジーだった」と笑顔

銅メダルをかけたプレーオフを制し、水をかけられるハン・セイソウ=霞ケ関CC
 銅メダルをかけたプレーオフを終えて他の選手とタッチを交わす松山英樹(撮影・堀内翔)
優勝したザンダー・シャウフェレ(右)と健闘をたたえ合う松山英樹=霞ケ関CC
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 「東京五輪・ゴルフ男子・最終日」(1日、霞ケ関CC=パー71)

 一打差の2位でスタートした松山英樹(29)=LEXUS=は5バーディー3ボギーの69で回り、通算15アンダーの3位タイでホールアウト。実に7人による銅メダルを懸けたプレーオフに回ったが、1ホール目でボギーとし、メダルを逃した。ザンダー・シャウフェレ(米国)が通算18アンダーで金メダルを獲得。ローリー・サバティーニ(スロバキア)が銀メダル。プレーオフを勝ち抜いたハン・セイソウ(台湾)が銅メダルを獲得した。

 五輪ならではの死闘となった。銅メダルを懸けて争ったのは15アンダーで並んだ7人。通常のツアーではありえない3位を決める大一番には、マスターズ覇者で日本の顔である松山に、マキロイやモリカワといった強豪が揃った。最初は4人と3人の2組に分かれて始まったプレーオフ。4ホールに渡った激闘を制したハンは「あんなに多くとプレーオフをしたことはない。結構クレイジーでしたよね」と、ちょっぴり疲れた表情で笑った。

 初日を74の3オーバーで終え、銅メダルに輝くことは考えてなかったという。「まさかの銅メダル。初日を考えると、今日みたいな日がくることは想像できなかった」。プレーオフでは強豪を撃破し「世界ランク10位以内の選手がいた中で、200位の私が…」と驚きを隠せない。この日は妻がキャディーを務めたそうで「1つ1つのショットをしっかり決めていこうと思っていた。妻とジョークを交わしながら、ムードが重たくならないようにした」と、愛の力を強調。最後に再び「プレーオフは本当にクレイジーだった」と、笑った。

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