池江璃花子の涙の理由「人生のどん底」からの五輪に「自分自身に誇りを持っていける」

 決勝のレースを終え、スタンドに向かって手を振る池江璃花子(撮影・高部洋祐)
 力泳する池江璃花子(撮影・高部洋祐)
 レース後、涙する池江璃花子(撮影・高部洋祐)
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 「東京五輪・競泳女子400mメドレーリレー・決勝」(1日、東京アクアティクスセンター)

 白血病を乗り越えて大舞台に臨んだ池江璃花子(21)=ルネサンス=が16年リオに続く2度目の五輪を終えた。第3泳者としてバタフライを力泳。結果は8位。プールサイドで4人で笑顔でハグをかわす。そして、涙を流した。

 取材エリアで涙の理由を問われた。

 「無事にこの、自分たちのレースが終えられたことだったり、一度は諦めた東京五輪だったけど、しっかり決勝の舞台でみんなで泳ぐことができたのは、本当に嬉しかったですし……」

 そう話すと言葉を詰まらせて、再び涙。

 「この数年間は本当に辛かったし、人生のどん底に突き落とされて、ここまで戻ってくるのはすごく大変だったし、だけど、2大会連続でこの舞台に戻ってこられたのは、自分自身にしっかり誇りを持って行けるなって思います」

 白血病、治療、リハビリ、そこからの五輪という舞台…。色んな感情が入り混ざった涙だった。

 第1泳者の背泳ぎ・小西杏奈(ガスワン)が6番手でつなぐと、続く平泳ぎの渡部香生子(JSS)で8番手に下がった。バタフライを泳ぐ池江は懸命の泳ぎも順位はそのまま。最後は五十嵐千尋(T&G)の追い上げも及ばず8位でゴールした。

 「予選がすごく速いタイムで入って後半浮いてしまったので、前半は抑え気味でいこうって考えていたけど、逆にそれがあまり上手くはまらずに最後もタッチしてしまったって反省点で。積極的なレースが必要だなって周りを見ていて思ったし、自分の足りないところがたくさん見つかる、そんな試合だったと思う」とこの日の泳ぎを振り返った。

 「もちろん五輪という大きな舞台、これが選手たちにとって『本番』っていう意味になると思うけど、本番の舞台で力を発揮する難しさをすごく、あらためて感じた試合だった。自分の弱点だったり、逆に自分の強みを見つけられる、そんな試合にもなった。これから、悪いところだけじゃなくて、自分の良かったところもたくさん見つけてあげて、また次へ向けて強化をして行けたら」と前を向いた。

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