ボクシング田中亮明がメダル王手 弟・恒成も絶賛「今日の出来はパーフェクト」
「東京五輪・ボクシング男子フライ級・2回戦」(31日、両国国技館)
五輪初出場の田中亮明(27)=中京高教=が3-1の2回負傷判定で胡建関(28)=中国=を破り、ベスト8に進出した。次戦に勝てばメダルが確定する。ボクシング男子フライ級で日本選手がメダル獲得となれば、1960年ローマ五輪の田辺清の銅メダル以来61年ぶりとなる。
田中の弟でプロボクシング世界3階級を制した前WBO世界フライ級王者の田中恒成(26)=畑中=は初戦に続いて岐阜県多治見市内で後援会会員とライブ中継を観戦しながら声援を送った。16年リオデジャネイロ五輪同級銅メダリストに勝利しての8強進出に「良かったですね。こっちの気持ちも熱くしてくれる戦いでした。今日の相手は強い選手でしたが、相手にしっかりアジャストしていたし、今日の出来はパーフェクトでした」と絶賛した。
恒成とともに応援した父・斉氏は「今日は良かったね。前に出るストロングスタイルが出た。相手も1回戦の亮明の試合を見て研究していたけど、良い内容で勝てていた。次戦も手数が多いものすごい試合になるよ」とメダルを懸けた次戦は熱戦になることを予告した。
亮明の百美夫人は都内の実家で観戦。「昨日もテレビ電話で話して本人は『明日も特攻、特攻する』と言っていました。強い選手と当たるくじ運なので強い選手に勝っていってほしいです。次戦も頑張って勝ってほしいです」とエールを送った。