なでしこ敗退 選手は危機感 岩渕「全員が上を目指す環境を」熊谷「敗退原因追究を」
「東京五輪・サッカー女子・準々決勝、スウェーデン3-1日本」(30日、埼玉スタジアム)
世界ランキング10位の日本代表なでしこジャパンは、同5位で金メダル候補のスウェーデンに敗れた。FW田中美南の同点ゴールで前半は1-1で折り返したが、後半に2点を奪われた。善戦及ばず敗退となった。
試合終了と同時にFW岩渕真奈(アーセナル)はピッチ上にうずくまった。インタビューでは涙を浮かべて「内容どうこうより結果がすべての世界なので。残念ですけど、やれることはやったかなと思います」と振り返った。
準々決勝敗退。目標半ばで大会を終えた。世界との差を痛感する今後への課題を残す東京五輪だった。
岩渕は「世界と勝負する、世界で勝つという部分では、全員がどん欲に本当に上を目指してやる環境を求めないと勝てないと思うので、今後女子サッカー界が発展していく上で、代表というものは強くならないといけない。各個人がこの悔しさを次につなげられるようにしっかりやりたいと思います」と声を絞り出した。
DF熊谷紗希主将(バイエルン・ミュンヘン)は「日本開催でたくさんの方に見てもらいたいと思いましたし、もっと高いところにいってなでしこジャパンを目指す人たちに夢を与えたかったのでここで終わってしまうのは残念です。ここで終わった原因をこれからまだ続く日本の女子サッカーのためにももっともっと追究していかないといけないと思いました」と今回のなでしこの戦いを総括した。