浜田尚里が悲願の金メダル!遅咲きの30歳が快挙 難敵を次々と撃破
「東京五輪・柔道女子78キロ級・決勝」(29日、日本武道館)
浜田尚里(30)=自衛隊=が、悲願の金メダルを獲得した。19年の世界選手権で敗れたマドレーヌ・マロンガ(フランス)に寝技でリベンジし、悲願の頂点に立った。
世界の大舞台で、圧倒的な強さを示した。3回戦でベアタ・パチュト(ポーランド)を下すと、準々決勝ではバビンツェワ(ROC)に絞め技で一本勝ち。準決勝では難敵のアナマリア・ワグナー(ドイツ)に勝ち、決勝進出。足技で相手を倒すと、そのまま腕ひしぎ十字固めで一本勝ちした。
遅咲きの30歳が快挙だ。18年は27歳で初めて世界選手権代表となり、金メダルを獲得。30歳10カ月での五輪初出場は、日本柔道女子では最年長記録となった。
年明け以降は1月のマスターズ大会で準優勝、4月のグランドスラム・アンタルヤ大会で優勝と好感触を残した。だが、立ち技の守備や寝技のわずかな取りこぼしを課題にしており「課題をしっかりと克服し、五輪で金メダルを取れるように頑張りたい」と意気込んでいた。その成果を大舞台で発揮した。
◆浜田尚里(はまだ・しょうり) 1990年9月25日生まれ。鹿児島県出身。30歳で初のオリンピック出場。特技は寝技。