張本智和がまさかの敗退 初の五輪は「怖かった」「思い切ったプレーができなかった」
「東京五輪・卓球男子シングルス・4回戦」(27日、東京体育館)
世界ランク4位で第3シードの張本智和(18)=木下グループ=が世界ランキング28位のダルコ・ヨルギッチ(スロベニア)に敗れ、まさかの4回戦敗退となった。フルセットの激闘の末、12-10、9-11、3-11、12-10、11-8、7-11、7-11で競り負けた。
ランキングでは格下も、相手は2020年のヨーロッパトップ16で準優勝。実力を上げてきており、「自分と同じバックハンドの選手。相手のほうが威力があった。相手のほうが上だった」と、素直に敗戦を受け入れた。
右手の負傷や、急な日程変更などに対する言い訳はせず。初めての五輪だったことを問われると「楽しくも怖かった。夢の舞台だったので楽しさもあったが、普段の思い切ったプレーができなかった。負けるときはいつもそう。でも後悔はない。出し切れないなかで出し切ったので、本当に相手が強かったです」と悔しさを押し殺した。
前夜は水谷隼、伊藤美誠組が混合ダブルスで金メダル。だが、その波に乗ることができなかった。シングルスでは力を発揮しきれず、「自分が日本選手団で初めて負けてしまったので、この借りは団体で返したい」と言葉をつないだ。