永瀬貴規が悲願の金メダル!大けがを乗り越え、リオ銅の無念晴らす
「東京五輪・柔道男子81キロ級・決勝」(27日、日本武道館)
リオデジャネイロ五輪の銅メダリスト・永瀬貴規(27)=旭化成=がサエイド・モレイ(モンゴル)に延長戦の末に勝ち、金メダルを獲得した。全試合、延長の末の粘り勝ちだった。
大けがを乗り越え、世界の頂点に立った。17年の世界選手権で右膝全十字じん帯を断裂し、手術。18年夏に復帰してからは、追われる立場から追う立場に変わった。それでも2019年に国際大会4連勝するなど自信も回復。グランドスラム(GS)大阪大会でも、ライバル・藤原崇太郎を技術と経験でねじ伏せた。
サッカー元日本代表の内田篤人氏の著書「僕は自分が見たことしか信じない」に感銘を受けたといい、「折れちゃいけない部分は、周りの目がどうであれ、信念を貫く」と永瀬。心を折らず、決勝を含めて、5試合全て延長勝ち。粘り強く、耐える柔道で金メダルをつかみ取った。