阿部詩が涙の金メダル!難敵ブシャールを激闘の末に撃破 兄より一足先に頂点へ

決勝 優勝を決めてガッツポーズをする阿部詩=日本武道館(撮影・堀内翔)
決勝 金メダルを獲得してガッツポーズをする阿部詩=日本武道館(撮影・堀内翔
決勝戦では終始攻め続けた阿部詩=日本武道館(撮影・堀内翔)
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 「東京五輪・柔道女子52キロ級・決勝」(25日、日本武道館)

 阿部詩(21)=日体大=が、難敵アマンディーヌ・ブシャール(フランス)にゴールデンスコア方式の延長戦の末に勝ち、悲願の金メダル。21歳の若さでニューヒロインとなった。

 宿敵との戦いに勝った。延長にもつれ込んだ一戦。最後は押さえ込んで一本勝ちを決め、勝利をつかんだ。金メダルを決めた瞬間、涙を流して喜んだ。

 19年11月に行われたグランドスラム(GS)大阪大会では、フランスのブシャールに敗れ、涙。あと一歩のところで東京五輪を決められなかった。

 「負けが久々(1年7カ月ぶり)で、国際大会で海外の選手に負けたのも初めての経験だったので、こんなに悔しいのかと」

 悔しさを糧に、阿部は努力で悪夢を振り払ってきた。20年2月のGSデュッセルドルフ大会では、前回破れたブシャールとの決勝に挑み、反則勝ちで優勝。その後は目標だった五輪代表に内定。一気に階段を駆け上がった。

 21歳の若さで、史上初の頂点に立った。女子52キロ級は五輪8大会で日本選手の金メダル獲得は前例なし。「届きそうで届かないのが五輪」と内定までに悔しい思いをたくさんした分、阿部詩は強くなった。

 兄の阿部一二三も男子66キロ級で決勝進出。「2人の力を出し切ることができれば絶対に優勝できる」。ふたりは口をそろえてきたが、妹がひと足先に金メダルを獲得した。

 ◆阿部詩(あべ・うた)2000年7月14日生まれ。兵庫県出身。18、19年の世界女王。勝負の顔とは別の、大学生の顔も持ち、頑張った後にはタピオカミルクティーを飲むという。

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