初代王者の堀米雄斗 次なる夢は「もっと大きな家を買う」すでにロスに4LDK豪邸も
「東京五輪・スケートボード男子ストリート・決勝」(25日、有明アーバンスポーツパーク)
日本の堀米雄斗(22)=XFLAG=が37・18点をマークし金メダルを獲得し、新種目の初代王者に輝いた。競技前半で得点を伸ばしきれなかったが、後半で大技を連続して決めて逆転で頂点になった。
クールで、そして熱いパフォーマンスで頂点に立った22歳は「シンプルに、本当にすごく嬉しい」と、はにかんだ。ランの2本、ベストトリック2本を終えた時点ではメダル圏外。しかし、ここからが堀米雄斗の真骨頂だった。「ずっと落ち着きがなかったけど、3本目が成功して落ち着いた」。ベストトリック3本目で五輪のために用意していたという得意のスピン系の大技を華麗にメイク。勢いにのると、そのまま4本目、5本目も大技に成功。怒濤の9点台ラッシュで金メダルをもぎとった。
高校卒業後に渡米し、スケボーの本場でプロとして、着実にステップアップを遂げた。今年6月の世界選手権でも優勝。今や「生ける伝説」と称されるナイジャ・ヒューストンと並ぶスターとなりつつある。21歳にして、ロサンゼルスにガレージ、庭付きの4LDKの家を購入した。
五輪王者という夢を叶えても野望はつきない。「もっと大きな家を買うことと、大会だけじゃなく、映像を残して、米でもっと有名な選手になりたい」。あどけなく笑うニューヒーローが高らかに宣言した。