失意の内村に代表争った米倉「土下座はしなくて良いですからね」と“笑付き”投稿
「東京五輪・体操男子・予選」(24日、有明体操競技場)
日本の内村航平が出場し、鉄棒でまさかの落下。13・866点で、この時点で、種目別決勝に残る順位に入れず、予選落ちが決まった。競技後は個人枠の代表を争った米倉英信に向けて、中継を担当したNHKのインタビューに対し「土下座したい」と謝罪の気持ちを吐き出したが、米倉はツイッターで「土下座はしなくて良いですからね!笑」と投稿した。
内村は鉄棒、米倉は跳馬とそれぞれのスペシャリストとして種目別、個人枠の代表の座を争い、僅差で内村が五輪出場を決めた。しかし、背負った米倉の思いを果たすことができなかった。
こうした内村の発言を知ったであろう米倉は自身のツイッター(@hide_gym)で「オリンピックにはいつもと違う雰囲気が流れてたし航平さんも、1人の人間なんだなって思いました」などと思いやった。
「土下座したい」という発言には「土下座はしなくて良いですからね!笑」とちゃめっ気を交えて反応していた(以上、米倉の発信内容は公式アカウントでの24日午後5時28分の投稿から引用)。
チームメートらにも、内村予選落ちの衝撃は広がったが、演技に影響させることなく、団体暫定1位で予選の演技を終えている。
谷川航は取材に、「正直ショックだった。マジかと」という思いが去来したと明かした。しかし、「航平さんのためにいい演技をと思って切り替えた。そこで引きずっていても。航平さんもいい演技を望んでくれてると思ったので」と、残りの演技をやり遂げた。
萱和磨も「ここで大崩れしてはいけないなと思った」と振り返る。「耐えて耐えて次の選手にと。僕ら4人がしっかりしないといけない。僕ら4人が新しい日本を作らないと。僕ら4人が力を出し切らないと金メダルは取れないので」と決意を持って演じ切った。