日本 久保建英の完璧ゴールで白星発進“ベタ引き”南アを個人技で攻略【A組順位表】
「東京五輪・サッカー男子・1次リーグ、日本1-0南アフリカ」(22日、味の素スタジアム)
A組の日本は後半にMF久保建英(20)=レアル・マドリード=が先制ゴールを決め、この1点を守り切って白星スタートを切った。
日本はこのチームで守備の柱を担ってきたDF冨安がベンチ外。守備ラインには板倉が起用された。流動的にポジションを変える久保、堂安、三好の攻撃的MFやFW林に、効果的な縦パスが入る形でチャンスをつくった。しかし、5人が守備ラインに入る守備を重視した布陣、サッカーの世界では“ベタ引き”の戦術をとってきた相手の守備をなかなか崩せなかった。
試合が動いたのは後半26分、右サイドでロングパスを的確にトラップした久保は、中央へ持ち出して一瞬、相手マークを外すと、すぐさま左足でシューと。左ポストの内側に当てる狙い澄ました一撃で、ゴールネットを揺らした。歓喜するチームメートに囲まれながら、指でアルファベットのKをつくる“Kポーズ”で自身の得点をアピールした。
前半は相手ゴールに迫りながら、得点が奪えなかった。久保も15分に中山のクロスが流れたところを右サイドで受けてシュートを放ったが、枠外に。32分には左サイドから三好がシュートを放ったが、相手GKの好セーブにはじき出された。
1点リードのまま終盤に進み、ロスタイムの目安は4分。エリア付近でFKを与えるなどピンチも迎えたが、守り切った。
大きな国際大会の初戦特有の重苦しい展開だったが、停滞したムードを、スペイン1部でプレーする久保の強力な個人技で打ち破った。
日本のA組はメキシコがフランスに4-1で勝利し、1位。日本は得失点差の違いで2位。以下、南ア、フランスと続く。
【A組順位表】勝ち点(得失点差)
1メキシコ 3(+3)
2日本 3(+1)
3南アフリカ0(-1)
4フランス 0(-3)