東京五輪・パラリンピック組織委員会は２２日、メーンプレスセンター（ＭＰＣ）で会見し、２３日に行われる開会式でショーディレクターを務める予定だった元ラーメンズの小林賢太郎氏の解任を発表した。

　小林氏は芸人時代にユダヤ人大量虐殺（ホロコースト）を扱ったコントをしたとして、米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が非難声明を発表していた。

　橋本聖子会長は「自身の公演で過去に歴史上の痛ましい事実を揶揄するセリフを使用していたことが分かりました。組織委員会はこれを受けて、本日、小林氏を解任することにしました。開会式が目前と迫る中で、このような事態となり、多くの関係者の皆様、都民の皆様、国民の皆様にご迷惑、ご心配をお掛けし深くお詫び申し上げます」と謝罪した。小林氏が関係した演出プランなどについては「どう行うか対応を検討している。早急に結論を出したい」と話した。

　開会式を巡っては、五輪開会式作曲担当の小山田圭吾氏が過去に雑誌で障がい者とみられる同級生をいじめていた過去を告白していたことを問題視され、２０日に辞任したばかりだった。

　橋本会長は「責任は大変痛感している。小山田氏の件もあり、今回は早急に解任をした。なんとか開会式を迎えることにご理解が得られるように対応したい」と、話した。