北京「銅」宮下純一 感染で相次ぐ棄権に「一番起きてほしくない状況が起きている」

 テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」が22日、東京五輪で新型コロナウイルス感染が確認された選手の棄権が相次いでいることを伝え、北京五輪競泳男子400メートルメドレーリレー銅メダリストでスポーツキャスター、タレントの宮下純一は「一番心配していた状況、そして一番起きてほしくないなっていう状況が起きている」と、悲痛な表情で話した。

 番組では20日までに選手5人を含む大会関係者67人が感染しており、21日には新たに8人の感染が確認されたと報じた。この8人のうちの一人がチリの女子テコンドー代表、フェルナンダ・アギーレ(23)で、日本に到着した際の検査で陽性となり、チリ五輪委員会は棄権を発表。新型コロナによる初の棄権者となったと伝えた。

 2019年パンアメリカン大会銅メダルのアギーレは「今の気持ちはつらいです。焦りもあります。怒りも感じています」とSNSで発信。また、英国の射撃女子クレー・スキートの世界ランク1位、アンバー・ヒル(23)は出発前の検査で陽性となり、英国代表戦手団が五輪を棄権すると発表したことも伝えた。

 宮下は「一番心配していた状況、そして一番起きてほしくないなっていう状況が起きているような感じ。今までの選手生活、生活でもしっかりとコロナ対策をしてきたと思う。そして長い渡航の間も気持ちを作りながら、だけどこの中で感染したくないという思いで移動してきた中で、やっと決戦の地・東京に来て陽性というのは、もう本当にいたたまれないというか無念。特に選手にとっては何回も出られる場ではないですし」と、元アスリートとしてその心境を思いやった。

 宮下はまた、キャスターの羽鳥慎一に選手はどういう気持ちで参加しているかと問われ「もちろん自分がやってきたパフォーマンスを最大限に発揮しようという気持ちはあると思うが、日本の代表選手というと緊急事態宣言中の中でコメントというのもすごく気を使いながら、自分の感染も気にしながらというところで、本当にメンタルがえぐられるような状況の中で戦ってると思う」とコメントした。

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