久保建英 ワンタッチで崩す!1次リーグ初戦南アフリカ撃破で好発進決める
「東京五輪・サッカー男子・1次リーグ、日本-南アフリカ」(22日、味の素スタジアム)
東京五輪に出場するサッカー男子の日本代表は21日、本大会1次リーグ初戦となる南アフリカ戦に向け、千葉県内で冒頭15分を除く非公開で前日練習を行った。MF久保建英(20)=レアル・マドリード=はオンライン取材に応じ「しっかり勝ちたい」と意気込み、17年U-20W杯韓国大会1次リーグ初戦で自らのアシストからMF堂安律(23)=PSV=が同相手に決めた、ワンタッチプレーでのゴールの再現をイメージした。
大会の命運を握る初戦を目前に控えても、不変の姿勢を貫く。「緊張もしていないし、特別な気持ちもなく、重みはどの試合も同じだと思うのでしっかり準備したい」。久保建らしく冷静な言葉が並んだ。
平常心の中でも初戦で再現すべき得点がある。17年のU-20W杯1次リーグ初戦、同世代の南アフリカ代表に2-1で勝利した試合での堂安が奪った決勝点だ。
この試合では先制点を許しながらも日本のやるべき「つなぐサッカー」を見失わず、当時15歳で出場した久保建と堂安がペナルティーエリア内でワンタッチのパスからゴールに結び付けた。アシストした久保建は「アフリカの選手はそういう(急なスピードの)変化に強くないイメージがある」と振り返り、「ワンタッチで崩せるならそれに勝るものはない。多用していきたい」。今回も4年前と同様の形で、得点へ迫るシーンを思い描いた。
互いについては日頃から「特に意識はない」と多くを語り合うことはないが、17日のスペイン戦でも久保建から堂安で先制。相手が2人を警戒し過ぎれば、「(空いている)FWが流し込む得点も増える」と語り、6、7月の国際親善試合で攻撃面に確かな自信を得ている。
相手にはコロナ陽性者が出るなど不安定な状況も続く。それでも、「こんなこと言っていいか分からないが、相手に何人陽性者が出ていようが、自分たちにとって損ではない。しっかり勝ちたい」と久保建。容赦なく打ち倒し、大舞台で最高のスタートを切る。