なでしこ岩渕真奈 劇的同点弾!高倉&澤超え5戦連発 黒星発進の危機救った

 「東京五輪・サッカー女子・1次リーグ、日本1-1カナダ」(21日、札幌ドーム)

 女子の1次リーグが始まり、2大会ぶり出場のE組の日本はカナダと1-1で引き分けた。0-1の後半39分、縦パスから抜け出したFW岩渕真奈(28)=アーセナル=が同点ゴールを決めた。岩渕はなでしこ史上最長の国際Aマッチ5戦連発。同組の英国はチリに2-0で快勝。1次リーグは12チームが3組に分かれて行い、各組上位2チームと、3位の成績上位2チームが準々決勝に進出する。

 エースの執念がチームを救った。岩渕が歴代トップの5試合連続得点となる同点ゴール。「初戦の難しさがある中で、なんとか勝ち点1につながるゴールが取れて良かった」。落とすわけにはいかない大事な初戦を引き分けに持ち込んだ。

 難敵相手に開始直後から苦戦を強いられた。前半6分にカナダのMFシンクレアに先制ゴールを献上。その後もリズムがつかめない。同点かと思われたPKの失敗もあった。

 そんな苦しい状況の中でも、チームを救う一発を生み出せるのが真のエースだ。「失点してしまったとはいえ、自分たちを元に戻す時間もあったし、やり続ける時間もまだあった。このままやってきたことやろうよと話をしてきた。なかなかゴールが生まれず、もういくしかなかった」

 後半39分、後方からのロングパスに反応した岩渕は、相手DF2人を振り切ってゴールネットを揺らした。「裏が少し弱いかもっていうセンターバックの裏をしっかり取れた」。事前にチームスタッフが分析していた相手の弱点を突いた同点弾に「チーム全員の気持ちが乗ったゴールだった」と納得の表情だった。

 今大会前から、かつて澤穂希や高倉監督が背負ってきたエース番号「10」を引き継いだ。プレッシャーもかかる中、結果を残し続ける岩渕に対して高倉監督も「粘り強く戦う中でしっかりエースの仕事をしてくれた」と評価する。

 コロナ禍で開催された異例の五輪。「難しい状況の中、自分たちがピッチに立てたことに、いろんな人に感謝したい。引き分けで悔しい形になったが、次はしっかり勝利を日本の皆さんに届けられるように頑張りたい」。11年の東日本大震災直後のW杯ドイツ大会で世界一に輝き、日本中に勇気と希望を与えたなでしこが、再び明るいニュースを届ける。

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