ソフトボール上野由岐子に強力援護 2ラン3発!ビックカメラ高崎所属3人が大仕事
「東京五輪・ソフトボール・1次リーグ、日本8-1オーストラリア」(21日、福島県営あづま球場)
23日の開会式を前に全競技の先陣を切って行われたソフトボールの日本は、オーストラリアと対戦。3本塁打を放つなどして8-1で五回コールド勝ちした。「復興五輪」を掲げて福島を舞台に行われた開幕戦では、2008年北京五輪金メダリストのエース上野由岐子投手(38)=ビックカメラ高崎=が先発し、4回1/3を2安打1失点、7奪三振の好投。伝説の「上野の413球」から13年、4717日ぶりの五輪の白星は東京五輪での日本勢初勝利となった。
3本の2ランで初回に制球を乱した上野を援護したのは、同じビックカメラ高崎に所属する3人の強打者だ。
1-1の三回2死二塁で3番・内藤実穂(27)が東京五輪の第1号となる勝ち越し2ランを放つと、四回には6番・藤田倭(30)が無死一塁から左翼2ラン。4番・山本優(32)は、1点ビハインドの初回に2死から同点適時打。五回にもダメ押しの中越え2ランで7点差としてコールドに持ち込んだ。主砲の山本は「無観客はちょっと寂しいという気持ちはあったが、テレビを通じて見てもらっている。ソフトボールと日本の力をアピールできたら」と力強い。
二刀流で投手としても上野と二本柱を担う藤田は「五輪が開催されるか不安な気持ちもあったけど、目の覚める一発が打てて本当によかった」と胸をなで下ろした。エースの好投には「早くマウンドに立ってみたい。やはり上野さんはかっこいい」と刺激を受けた様子だ。
佐賀女子高で藤田の後輩にあたる内藤は、アーチだけでなく初回に山本の右前打で二塁から生還。大技小技で活躍したが、上野、宇津木監督と並んだ公式会見の場では「むしろ今の方が緊張するんですけど」と冷や汗をかいていた。