ソフト カウント表示点灯せず、投球サークルは追加 無観客開催の福島は大わらわ
「東京五輪・ソフトボール・1次リーグ、日本8-1オーストラリア」(21日、福島県営あづま球場)
無観客で試合が開催された福島県営あづま球場のスタンドでは、青いユニホームのボランティアと大会関係者、報道陣ら約150人が観戦した。同球場はソフトボール仕様に準備が整わず、舞台裏はドタバタの一幕もあった。
無観客のためか、電光掲示板に先発オーダーはそもそも掲示されていなかった。ただ、選手に必要なストライク、ボールやアウトカウントを表す「B S O」は必須のはずだが、それも初回が終わってから点灯。野球のマウンドにあたる、投手プレートの周りの白線「ピッチャーサークル」も途中まで引かれていなかった。日本の先発、上野由岐子(38)=ビックカメラ高崎=は、四回までサークルのない状態で投球した。
大会関係者は、電光表示は「昨日はついていたので、今日は電気系統のトラブルだと思う」とし、投球サークルも「(本来の野球のマウンドから)急ピッチで作っていた。(スタッフは)一生懸命やっていると思う」と説明。慣れない作業の上に、有観客から無観客へと変更が続き、現場は大わらわの“開幕”となった様子だった。