WHOテドロス事務局長 五輪へ日本語で警鐘「石橋を叩いて渡る」感染拡大防止求める

 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長が21日、国際オリンピック委員会(IOC)総会で基調講演を行った。

 日本語で「勇気を与える東京2020の開催に敬意と感謝を申し上げます」とあいさつ。「どんなイベントよりも五輪にはパワーがある。世界を一つにするパワーが。何が可能かを示してくれる。どんなイベントよりも世界の注目を集める。だからこそ私はここにきました」と、来日目的を明かした。

 「世界にメッセージを与えるためにきた。いつ、このパンデミックは終息するか。パンデミックはテスト。このテストに我々は落第しつつある。400万人以上の人々が死亡しています。死亡者はこれからも増えるでしょう。すでに今年死亡者数は昨年の倍以上になっている。こうして話している間にも100人の人が亡くなる。五輪の聖火が消えるころには10万人以上の人々がこの地球上から去っていく。生き残った人達も後遺症に悩まされる」と話し、ワクチンの不平等な状況などに触れ、警鐘をならした。

 東京五輪の感染対策については「WHOもアドバイスした。ベストを尽くされたと思う」とした上で「日本のことわざがある。『石橋を叩いて渡る』(日本語で紹介)。意味するところは安全に見えるかもしれないけど、慎重であることに価値がある。完全にリスクがなくなることはない。成功したかどうかは、感染ゼロということではない。もう感染者は出ているので。成功かどうかは、さらなる感染を防ぐことだ」と、強調した。

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