五十嵐カノアが五輪新設会場に「鳥肌」メジャー大谷に刺激、活躍誓う 7・25競技開始
東京五輪新種目のサーフィンで、日本代表の「波乗りジャパン」が20日、五輪会場の千葉県一宮町・釣ケ崎海岸に入った。男子で金メダル候補の五十嵐カノア(23)=木下グループ=は新設された設備に「鳥肌が立った」と感激。男子で一宮町が地元の大原洋人(24)、女子でハワイ出身の前田マヒナ(23)、都筑有夢路(20)も会場入りし、本番会場の波を確かめた。競技は25日から始まる。
夢にまで見た五輪会場に足を踏み入れ、日本のエースが心を躍らせた。「朝5時半に会場に着いて、イメージをして。すごく感動して鳥肌が立った」。高ぶる気持ちのままに、会場の波を確かめた。
普段は米国のカリフォルニア州を拠点に、世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)を転戦しており、五輪会場を訪れたのは20年2月以来。「(日本に来た際は)いつもやってる志田下(釣ケ崎海岸の通称)が五輪会場になっただけでインパクトが強かった。さすが五輪」と驚きつつ、「ロッカーに行って、ちょっと散歩をした」と、会場の雰囲気もチェックした。
拠点の米国ではエンゼルスの大谷翔平が活躍中。「日本人がいいパフォーマンスをすると自分も頑張りたいと思う」と刺激を受ける存在で、テニスの大坂なおみやバスケットボールの八村塁も「見たくなってしまう」魅力があるという。「大谷のファンになるということは、野球のファンになること。その力がすごい。カノアのファンになって、サーフィンファンになる人を増やしたい」と他競技のエースに続く活躍を誓った。
夢舞台への思いも変わらない。「いつでも金メダルを獲れる準備をしている」。表彰台の真ん中へ、自信は十分だ。