【黒岩敏幸氏の視点】準決勝響いた終盤失速、高木も余力なし 長距離強化でレベルアップを
「ミラノ・コルティナ五輪・スピードスケート女子団体追い抜き・3位決定戦」(17日、ミラノ・スピードスケート競技場)
団体追い抜きで、日本女子が3大会連続表彰台となる銅メダルを獲得した。高木美帆(31)=TOKIOインカラミ、野明花菜(21)=立大、佐藤綾乃(29)=ANA=で臨んだ3位決定戦で米国を2分58秒50で下した。高木は夏季を含めた通算メダル数で日本女子最多の10個目。準決勝はオランダに敗れ、2大会ぶりの金メダルはならなかった。カナダが2連覇。
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日本女子はオランダとの準決勝で、不安を抱えていた終盤の失速が響いた。前半に飛ばし気味だった1回戦からペース配分を改善。だが最後のカーブで佐藤、堀川がふらつき、先頭の高木に力を伝え切れなかった。
ペースメーカーである高木にも余力は残っていなかった。最後の50メートルでのもう一踏ん張りが利かず、わずかな差で敗れてしまった。彼女の最終種目となる1500メートルに向けても気がかりだ。
現在の日本は3000メートルなど長距離で世界の上位を狙える選手がいないのが痛い。男子も含めて五輪の出場枠獲得すらおぼつかなく、世界から置いていかれている。団体追い抜きの強化も見据え、レベルを上げていかなければならない。
それでも銅メダルを確保し、最低限のラインは守った。米国との3位決定戦は21歳の野明がしっかりと役割を果たした。1回戦と準決勝に出た22歳の堀川も含め、経験豊富な高木、佐藤と一緒に五輪を戦い抜き、これからの成長に期待したい。(アルベールビル五輪銀メダリスト)
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